フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

DNA

2013-03-21 19:29:23 | Weblog
DNAという言葉が日常的に使われるようになってからどれくらい経つのでしょう。DNAの分析は犯罪捜査にも欠かせません。
そのDNAの研究が進んだ結果、鳥の世界に激震が起きているとの報道がありました。その一つ、タカやコンドルと同じ猛禽類のハヤブサはDNAによると「インコ、スズメの仲間」である。その二は特別天然記念物のトキはコウノトリの仲間ではなく、ペリカンの仲間である。と発表されました。親戚の叔父さん叔母さんと思っていたら、赤の他人だったわけです。まあ、これまでは身体の形が似ているという理由で分類されていたのだそうで、DNAの分析からではないそうですから当然といえば、当然ですね。人間世界でも裁判で昔と今のDNA鑑定の違いから、裁判結果が覆ることがありました。まだまだ研究が進むとあっという結果が出るかも知れませんね。
それにしても身近な話では、やはり親子はDNA鑑定するまでもなく似ているものですね。それも劣性遺伝でしょうか。手が短い、足が短いなど似てほしくないところが似るのです。今更、DNA鑑定しても笑われるだけだと自覚しています(笑)。

己を知る

2013-03-20 23:09:55 | Weblog
WBCで日本がベスト4で終わりましたが、ちょっと小粒なチームで良くやったと言えるでしょう。ただ、監督談話で他チームの監督と比べて戦った相手チームに対するリスペクトが少し足らないことが気になりました。日本は小粒なだけにスモールベースボールを徹底する。これは当然ですが、相手の破壊力を見て、こうした野球もあり、その凄さに敬意を払うことが必要になって来ます。孫子の格言に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」があります。自分のチームも相手のチームも知り尽くすことが勝利につながります。日本人はとかく、強気になったり、弱気になったりします。これも自他の分析力が欠如しているからでしょう。
さて、自分を分析する場合に陥りやすいのが自分を低く見てしまうことです。イギリスの調査会社のデータによると、世界各国における好感度調査で日本は世界1位です。誠実さや謙虚さなどが世界から高い評価を受けているのです。しかし日本人は自分達が世界から評価されていることを知りません。いや、気づいていないのです。このように自分自身を正当に分析する力がこれからはもっと必要になって来ます。

三度

2013-03-19 15:18:24 | Weblog
「二度あることは三度あり」とよく言ったものですが、WBCの三連覇はなりませんでした。侍の皆さん、ご苦労様でした。
格言とは面白いものでどっちに転んでも格言はあるようです。「三匹目の泥鰌」という言葉がありますが、三匹目がいれば、もう当たり前と解釈しても良いくらいに難しいことだと表現しています。日本人は優しくて「仏の顔も三度まで」のように、三回目までは気長に許してくれます。しかし四回、五回ともなると当然許してくれません。そこから「四の五の言うな」となって来ます。ですから3という数字は区切りと言って良い数字なんです。「石の上にも三年」「三度目の正直」「三人寄れば文殊の知恵」などは三という数字の意味がよく出ています。
日本でも三という数字は聖数と言われています。三大〇〇というのも三という数字が持っている縁起のよさと安定性から来ているのではないでしょうか。縁起が良いといえば神前結婚式での「三三九度」の儀式がその最たるものでしょう。天地人を表すめでたい数字です。
今回のWBCで最も活躍したのが井端選手ですが、私は背番号を「3」にしたことがよかったと思っています(笑)。

名前

2013-03-18 19:12:10 | Weblog
今、注目のアーティストに岩手県大槌町在住の14才の臼澤みさきさんがいます。里唄というジャンルを作りだし被災地出身の歌手として活躍しています。中学生ですから、春休みしか活動出来ない部分があります。この春休みにも二度目のインタビューが出来そうです。彼女の新曲のタイトルは「名前」です。「名前、それは世界にひとつ、愛されし大切なもの、誰もが必要とされて今ここに生きている」と歌い出しています。
さて、この愛されし名前ですが、名前の大きさはいろいろなところで影響が出て来ます。一番はっきりしているのが、選挙の立候補者の名前です。昨日の千葉県の知事選でも「森田健作」という名前の大きさが勝利を呼び込んだ気がします。かつて人気俳優として活躍して名前は有権者に浸透していましたからね。名前の大きさが物を言った例です。
名前を育てることが如何に大切か、大会社も創立当時から実績をあげて自社の名前を育てて来ました。それがブランド名でもあります。商品そのものよりブランド名で購入してしまうことがあります。自分の名前を大切にすること。忘れてはいけませんね。

テレビの常識?

2013-03-17 19:36:55 | Weblog
野球のWBCで準決勝の相手が決まりました。このニュースを伝えるのにアナウンサーが『日本の相手は、プエルトリコかドミニカ共和国のどちらでしょう。』という表現方法を使います。これってどうなんでしょうか。最近は昼間のゲームを伝える夜の番組でさえ、さあどっちが勝利を得たのでしょうとアナウンサーがコメントします。これだけの情報の網が張り巡らせているのに、今更という気がします。プロ野球ファンはひいきのチームが勝ったからこそその番組を見ることが多いのにと思います。時代が変わりました。そろそろこうした手法を変えてもいいでしょう。
かつて新聞、ラジオ、テレビしかなかった時代では良かったかも知れませんが、これだけ情報過多の時代では、視聴者の方が早くニュースを手に入れていることも多いのです。ですからアナウンサーも『日本の準決勝の相手はプエルトリコに決まりました』と伝えた方がいいでしょう。
この様に、どの世界でも自分達はプロだからとあぐらをかいてしまって常識がずれてしまうことがあります。足元をしっかりと見つめることが必要ですね。

やる気?

2013-03-16 21:23:37 | Weblog
人間の意気込みを計るバロメーターはなんでしょうか?朝早く起きて、出社も早い、やる気があるなあと見られますよね。プロ野球の選手でも練習一番乗りなんて、やはりやる気をアピールする材料ですね。キーワードは「早い」かも知れませんね。要するに仕事も人間関係も、スピードで気持ちの強弱を相手に伝える時代になりました。
その一つの例がメールの返信です。「出来る者」の鉄則はメールに対するレスポンスは即座にするというのがあります。即レスポンス、この即は5分以内が一番効果的だそうです。メールが出来るようになってから、顔を見て頼みにくい仕事も簡単にメールで済ます傾向にあります。受け取る方は「メールでこんなこと押し付けて」と腹立たしいことが多々あり、しばらく嫌がらせのように返信を遅らせたくなります。しかし結局、やらなければならないとしたら、まあ、即レスポンスの精神を取り入れた方がいいですよ。
ただし恋人同士のメールのやり取りはじりじりと焦らす方が効果的という場合もありますから、そこはテクニックでどうぞ。

スポーツマンシップ

2013-03-15 23:58:06 | Weblog
「見ざる、聞かざる、言わざる」は日本の古くからの格言ですね。すべての物にとらわれないことが良いことだ。という意味のほかに、時には見て見ぬふり、聞いて聞かぬふりも必要だと解釈したほうが良いとも言われています。この格言は日本古来の固有の格言とも思われますが、実は中国から渡って来た格言だと言う人もあります。
その本場の中国で先日はこんな言葉が登場しました。「罵るな、騒ぐな、取り囲むな」です。この言葉は中国、北京で行われたサッカーのアジアチャンピオンリーグの広島と北京国安の試合が行われたグランドのスタンドにいた全観客にメールとして送られたものです。尖閣諸島を巡る日中の対立が続いている中で翌日に新しい国家主席(習近平)の選出を控えていたからです。競技場の周辺での日本料理店や日本のセブンイレブンなどは臨時休業になったそうです。我々の感覚では、スポーツの世界と政治の世界は全く別の世界の話だと思っていましたが、この様に政治が入りこんでくると少し違和感がありますね。
選ばれた新しい国家主席には是非この辺の理解を国民に浸透させてほしいですね。

名付け

2013-03-14 17:23:35 | Weblog
SKE48と仕事をさせて貰っていて気づくことは、メンバーの名前です。我々の世代では考えられなかった名前がずらりと揃っています。この名前ほど時代を表すものはありませんね。団塊の世代を含む我々の時代は、名前の最後が男性は「お」女性は「こ」が圧倒的に多かったです。いまは「お」「こ」もほとんどありません。
ところで、今、名古屋の東山動物園で、今年の1月に生まれた雌の赤ちゃんゾウの名前を募集しています。4月21日まで園内の応募箱で受け付けているそうです。この赤ちゃんゾウは母親ととても仲が良いそうですから、その様子を取り入れた名前を考えてほしいそうです。動物の名前といえば、飼い犬の名前が思い浮かぶわけですが、とりなべて横文字の名前が多いです。我が娘のトイプードルは音楽用語から「レーネ(優しい)」を付けました。
さて、動物園のゾウの場合は、かつての「花子」のように和風の名前が多いと思いますね。しかし今回はどうでしょうか。その結果が出て見るとある程度現代がわかるでしょう。それを楽しみに見てみましょう。

離婚騒ぎ

2013-03-13 23:31:52 | Weblog
中国で俄かに離婚騒ぎが起きているそうです。上海のことですが、一日としてはこれまでで最高となる53組の夫婦が離婚届けを提出し受理されたそうです。しかしこの離婚騒ぎは決して、夫婦生活の破綻ではないようです。つまりこの離婚騒ぎの背景には税金逃れの一面があるのです。つまり不動産を売却する時にかかる税金を名義を分けることによって減らす意図があるということです。
離婚届けを出す人は不動産を沢山持っている人が多いのは、物件を売却する際に得る利益に高い税率がかかるのを防御する為で、武漢や南京でも離婚が急増しているそうです。さて離婚届けが受理されたあとはどうなるのでしょう。内緒に同居するのでしょうか(笑)。ましてや、中国は一人っ子政策をとっています。子供はどう動くのでしょうか。日本には金の切れ目が縁の切れ目なんていいますから、かえってややこしいことになりませんかね。
当局と国民の知恵比べはいつの世にもあります。中国は結婚すると姓はどうなるのですか?ちょっとわかりませんが、同姓制度であれば、別姓になり、調査がしやすいですがね。

笑い声

2013-03-12 14:35:24 | Weblog
笑い声というのは、聞く者にたいしてプラスのアドレナリンが出るものだと思っていましたが、逆に聞く相手にストレスを感じさせる場合もあるという事件がありました。確かに馬鹿にした笑いというのはあるかも知れませんが、こちらは仕返しの為に笑い声を利用したようです。
それはニューヨークの41才の男の話です。この男の隣に住む男性がこの男の身体的な障害を馬鹿にすることに対抗して大声で笑うことを仕返しとして思いつきました。隣の男性から通報を受けた警察は2日間実況見分し、この笑い声を騒乱だと判断しました。そしてその罰則は、禁固30日、罰金500ドル、日本円で4万7000円という厳しいものが予測されています。この一事からみても、度が過ぎると何でも相手に迷惑をかけることになるわけですね。過ぎたるは及ばざるが如しとはこのことですね。カナダのアパートでは建物の3階分ほどの巨大なつららが出来て取り除くのに数十万円にも上りましたが、これも大きくなる前に手当てをすればもっと安くなったのも「過ぎたるは」につながります。バランス感覚を研ぎ澄ましたいですね。