フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

アイロンがけ

2009-06-20 17:55:05 | Weblog
友達との会話。「女房が入院してた時、アイロンがけが一番大変だった」普段余りアイロンがけを見ないのでヘェという感じでした。
そういえばかつて子供を持つ主婦対象の調査で20代の主婦の約三人に一人がアイロンがけをしないという結果をみたことがあります。ところがこのシワを伸ばす道具を使ってのスポーツがあることを知りました。それはアウトドアの極限状態でアイロンがけをする「エクストリームアイロニング」(野外でアイロンをする行為)というイギリス発祥のスポーツです。
野外と言っても山の頂上や海の上、サーフィンやカヌーをしながらアイロンがけをするのだそうです。このスポーツを楽しんでいる人は、普段アイロンをしない特別な場所でアイロンをすることでアイロンが癒しのツールになるんだそうです。究極のストレス解消なんですね。
洗濯じわに不満を持つ主婦が多いと聞いていますので、このスポーツを広めることで嫌いな家事のNo.1から脱却できるかもしれませんね。「アイロン・ト・ノー」(笑)

ここぞの強さ

2009-06-19 17:55:32 | Weblog
今度の日曜日に、東海ラジオの50周年記念番組「帰って来たミッドナイト東海」に出演する事になり、当時の番組の録音テープを聞くと、昭和49年の『長嶋引退セレモニー』のシーンでした。私が担当する番組、つまりドラゴンズファンの私が敢えて取り上げるほど日本人の心を揺さぶった選手だったわけですが、その理由の一つはここぞという場面での強さが上げられるでしょう。
その録音テープの解説は、ライオンズで活躍した豊田泰光さんでしたが、その豊田さんの最近の新聞コラムに「9回2死に表れる人間性」がありました。リードされた九回の二死で回ってくる打席ほど嫌なものはない。最後の打者になるのは屈辱だ。と書いていますが、長嶋さんの記憶の中に九回二死からヒットを打ってノーヒットノーランを防いだことが何度かあったことを思い出します。もちろんここでヒットを打てば勝利に近付くシーンでの活躍は数え切れないでしょう。
話は飛びますが、日本の時代劇で危ない場面に主役が間に合い、悪人を倒すことが多くありますが、昔の映画館ではそんな時には拍手が鳴ったのも、ここぞという場面の活躍で溜飲を下げさせてくれるからです。
豊田さんはそのコラムの締めくくりに、試合の終わりの九回二死からの打率、打ち取られ方をしらべたら面白いかも知れないと言っていますが、私も是非知りたいと思いますね。いざという場面、ここぞという場面で強い選手がやはり、いつまでも記憶に残るのでしょうね。

生活防衛

2009-06-18 17:50:39 | Weblog
09年、上期ヒット商品番付が発表され、関脇には「節約弁当」が入っています。これは生活防衛意識を背景に激安や手作りの節約弁当が注目を集めたわけです。
世界的な不況が日本をも巻き込んで、個人の収入が増えてこなければどうしても生活防衛という意識が働きます。貯蓄、スキルアップに投資、副収入を上げるなどの方法が考えられますが、普通には節約という小さな事の積み重ねで生活を変える努力をします。
手始めはやはり水道光熱費費の節約です。節水や節電(待機電力を使わないなど)です。毎日外出しないで家にじっとしている訳にはいきませんが、外食を減らし自炊を多くしたり、嗜好品の購入を節約したり、移動には自転車を多く利用するのも方法です。図書館の本を借り、クーポン券などの割引サービスをコマメにチェックなどもあります。
こうして節約方法を並べてみますと、こうしたことを徹底実行すればCO2削減などの環境対策につながりませんか。生活防衛イコール地球防衛にもなります。おおいに節約志向でいきましょう。

当たり前

2009-06-17 20:47:15 | Weblog
イランの大統領選挙を巡ってイラン国内が混乱しているニュースが相次いでいます。強硬派の現職、アハマディネジャド氏の勝利宣言に対して、選挙で不正があったと市民が抗議行動を起こしているものです。全体の62%の得票があったとは発表されていますが、正確な数字は表に出ていません。
日本の選挙報道に慣れている我々日本人からすると、当たり前の事がきちんとされない不思議さを感じます。外国の選挙ではしばしばこういう報道が見られますが、何故なんでしょうか?
さて、この当たり前という語源を調べてみました。当たり前とは当然のことですが、当然を当て字で書くと「当前」となり、これを訓読したという説。もうひとつは一緒に働いて得た獲物を、一人当たりに分配する取り分を当たり前と言って、それを受け取るのは当然の権利である所から当たり前という言葉が生まれた説があるようです。
それにしてもお国柄というのでしょうか、当たり前が当たり前でない考え方で国の政治がなり立っています。その国の権利や主義の違いなのでしょう。我々の少し前の時代でも、今の当たり前が通用しないこともありました。我々から見て当たり前を求めての抗議行動で死者が出るのはなんとも痛ましいものです。ただ「日本の常識は世界の非常識」などと言われているジャンルがあることも忘れてはなりませんが。

和菓子

2009-06-16 21:58:07 | Weblog
自宅に帰って食卓の和菓子の箱等が目に入ると思わずニヤッとしてしまいます。この年齢になると甘いものをとりすぎないようにと家人からブレーキがかかるせいでしょうか、よけい嬉しくなります。ただ念のために書き添えておきますと、伝統的な和菓子はローカロリーだそうです。
さて今日の記念日は「和菓子の日」です。平安時代、仁明天皇の848年6月16日に疫病退散を祈願して、神前にお菓子を供えたことに始まっています。江戸時代にもこの日に和菓子を食べる習慣があったそうです。
華やかな和菓子は日本の食文化の代表でもあります。指先の芸術と言ってもいいでしょう。形の中に自然の風物を取り入れ、季節感あふれる細工は絵を描くのにも似ています。茶の湯の流行とも関わりがあったと思います。
和菓子は水を使い、西洋の油を使う菓子製法とは違いますが、湿度の高さが和菓子にはいいのでしょう。乾きが遅くなるのでカサカサになりにくいのです。
このように芸術でもあるせいか、和菓子屋さんが代替わりすると味が変わるのも分かるような気がします。代替わりしたら、また別の好みの店を捜すようにしているのは私だけでしょうか?

座席

2009-06-15 18:42:05 | Weblog
少しだけいい光景に出会いました。通勤の途中での電車の中で若いお嬢さんがお年寄りに席を譲ってあげたのです。こんな事は日常茶飯事にあって欲しいのですが、なかなかお目にかかりません。
ただ今日話をしたいのは、譲ってあげたお嬢さんは恥ずかしかったのか、何も意思表示しなかった事です。ですから折角の行為が全く相手に伝わっていない感じなのです。そのお嬢さんはその後もずっと立っていたのですが、譲られた女性のお年寄りは単に席があいただけと思っているのです。お嬢さんの方はこれが自分流なのでしょうが、折角のコミュニケーションの場ですから「どうぞ」と言って席を譲ったらどうでしたかねぇ。声を出すのが苦手なら、せめてここへ座って下さいと笑顔を相手に向けると、おそらく感謝の気持ちを持つのではないでしょうか。
最近は煩わしい関係を絶ちたいという人も増えていますし、そういう気持ちもわからないではないんですが、言葉を持つ動物である人間が、それを上手く駆使していないのが残念な気がするのです。お互い好感を与える意思表示をする勉強を今こそするべきですね。みんな根は優しさを持っているのですから。

星条旗

2009-06-14 20:30:26 | Weblog
「スターズ・アンド・ストライプス」というのは、アメリカ国旗の星条旗の事です。赤と白の縞もようはアメリカが独立宣言した時の記念すべき東部の13州の数をあらわし、青地に白い星は合衆国を構成する州の数です。この星条旗が制定されたのが1777年の6月14日。つまり今日なのです。さらにそれから137年後の6月14日には五輪旗が制定されています。
さて旗といえば世界のどの国でも国旗に対する気持ちは一つになりますが、日本では複雑な国旗に対する考え方があるせいか、何かまとまりきれない感情があるのも事実でしょう。オリンピックなどのスポーツの世界大会では選手以上に必死に国旗を振って応援をし、そして好成績をあげた選手は国旗を羽織って競技場を走ったり、表彰式で国旗が掲揚されたり、国歌が吹奏されると思わず涙ぐんだりします。まさにこの場合は国旗の下に一つになっているのですが・・・。
すべて戦争の後遺症としてあるのでしょう。自分の国を尊敬し、誇りを持つことができる我が国のシンボルとして国歌や国旗が存在していて欲しいものです。

段ボール

2009-06-13 18:51:00 | Weblog
名古屋の街中を車で走っていると、こんな所にも段ボールの家があるのかと驚かされます。梅雨入りしたこの季節、例え天井がある所に陣どっても雨に当たることもあるでしょう。
この段ボールといえば、資源ゴミとして日常的に整理をして協力していますが、今やほとんどの業種で使われています。それだけに段ボールで景気判断が出来るそうです。段ボールの使用量によって半年先の景気が分かるのだそうですが、昨今の段ボールでの景気判断はどうなのでしょうか?
先に述べた段ボールの家が増えるという需要の多さであってはいけません。政府の目算通り内需が拡大されれば景気の回復もと思うのですが、どうもその動きも鈍いようですね。先日の発表ではデパ地下での買い物を減らしたとありましたが、デパ地下の混雑が戻ってきていません。本当の活気はすそ野からともいいますから、まず段ボールの家が減り、なおかつ段ボールの需要が増えることが景気回復のバロメータになるのではないでしょうか?

男前

2009-06-12 18:37:05 | Weblog
あの吉本に「男前ランキング」があり、その上位3人が男前ユニット「ライブ・スタンド・ボーイズ」を結成するそうです。演歌界でも北川大介、竹島宏、山内惠介の3人でイケメン3と呼ばれています(演歌歌手だとすぐ名前が出てきます)。
このイケメンや男前、はたまたハンサム等は何処でどう区別するのでしょうか?イケメンの語源は「イケてる」+「面」あるいは「MEN」からきていますし、男前は歌舞伎の世界で前にでることが動きを意味し、役者の優劣は動く姿が基準となります。そこから男らしい顔付きや態度も含めて男前と表現するようになりました。
歌舞伎といえば二枚目という表現もありましたね。ともあれ最近の括りはどうも美形中心のようになってきています(それで出番が少ないのかなあ)。
ところで美しい顔の条件があるんだそうですね。それは額から目、目から鼻、鼻から顎までが三等身になっていることだそうです(へぇ)。
最後に自分に希望を持たせる意味でこんな言葉を添えましょう。
『例え美しい顔に程遠くても一生懸命な顔が本当の美しさである』。

ゾウ

2009-06-11 19:00:04 | Weblog
「ゾウさん、ゾウさん、お鼻が長いのね」と歌うのが孫へのあやし歌として定番ですね。名古屋の東山動物園で飼育していた雄のアフリカゾウの「チー」が9日、34才で死にました。人間でいうと約40才だそうです。
ゾウはパンダと同じように子供たちの人気者です。1408年に日本にきてからいつの時代でも人気者でした。江戸時代の享保13年に長崎に来たゾウはその長崎を出発して2ヶ月かけて江戸まで歩いてきました。その距離350里(1400キロ)。道中はどこでも黒山の人だかり。京都では天皇にもお目通りしたとのこと。東海道を桜の季節にのったり歩く姿を想像すると楽しいですね。
最近では「夢をかなえるゾウ」がベストセラーになるなどゾウは我々の中ではどこまでもアイドルです。ところがアフリカゾウの本場ケニアでは、ゾウを困った存在だという所も多いのです。ゾウが畑を荒らすのです。ゾウの侵入を防ごうとフェンスにハチの巣をつけて、ぶつかってくるゾウの目にハチが攻撃して撃退する方法を取っているそうです。
まあこの話は横において、ゾウの特徴は記憶力の良い動物という以上に優しいイメージがあります。清らかな目を見ていると本当に心が癒されます。動物園は平和な国しかありませんという言葉がありますが、まさに平和の象徴がゾウです。「チー」の冥福を祈ります。