フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

いたちごっこ

2009-06-22 21:23:06 | Weblog
今日はボーリングの日です。今でこそボーリングのピンは10本ですが、中世ドイツの教会で大流行した頃は9本、ナインピンズとよばれる遊びでした。19世紀中頃になってアメリカに伝わったナインピンズが賭けの対象にされるようになり賭博取締法で禁止されたので、ピンを1本増やして別のゲームとして登場しました。法律の抜け道を見つけたのです。法律の抜け道、そしてそれを阻止するための新しい法律を作る、また抜け道を探す。このいたちごっこが続きます。
いたちごっこの語源は江戸時代の子供の遊びのようです。相手の手の甲を交互につまみ、手を繰り返し重ねていく遊びで、いたちの素早さが似ているという事でいたちごっことなりました。
ニュースに触れる仕事に携わってきて、どれだけこうした法律の抜け道を探した犯罪にであった事でしょうか?まさにいつの世もいたちごっこです。ただし、どんな事件でも法律を熟知しているせいでしょうか、上手に司法の手から逃れて自分は手を汚さない本当の悪い奴がいるんですよね。こういう事件ほど徹底解明して欲しいのですが、限界があるようです。
希望の灯といえば内部リークが多くなったことでしょう。表面に出ていませんが、そうした正義感の強い人のその後が順調であることを祈らずにはおれません。