フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

似た者同士

2009-06-04 18:40:07 | Weblog
梅雨の季節の花便りといえば「あじさい」と「花菖蒲」です。花菖蒲といえは『いずれがあやめか、かきつばた』のあやめを改良したものだそうです。花菖蒲はこの六月が見ごろになりますが、古い時代の日本人はあやめの開花で梅雨の到来を知ったそうです。
ところで美人の例えとして使われた『いずれがあやめかかきつばた』は、区別がつきにくいことを表した言葉ですが、あやめとかきつばたを簡単に見分けるには、花びらのつけねにある模様が白いのがかきつばたで網目になっているのがあやめです。まあどちらも似た者同士です。
似た者同士といえば性格の似たご夫婦が多いですね。この現象は決して始めから性格が似ているわけではなく、愛情をベースにしてお互いの至らないところを補っているうちに信頼関係が芽生え、似た者同士になっていきます。共通の価値観を見出だすのですね。むしろ中途半端に似た者同士だと仲が悪い関係になりかねません。
最初の出会いでは似た者同士でなくても、優しい笑顔を現すことの出来る存在ならば、お付き合いのスタートを始めてもいいのではないでしょうか?