フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

総理大臣

2009-06-21 20:57:28 | Weblog
自民党の各派閥での会合で、選挙予想が騒々しくなってきました。その派閥の一つの町村派では、7月12日の東京都議選で自民党が負けたら、麻生首相の引責辞任は避けられないという意見が出たそうです。更に幹部会では党総裁選挙の前倒しになった場合は、舛添厚労相も総裁候補になると話す人もいたと報道されていました。もし舛添大臣が総裁に選ばれると首相候補にもなるわけです。
そこでふと思ったのですが、舛添さんは参議院議員です。長い歴史の中で参議院議員が首相になったことはない。何故だろうと。
実は国会には衆議院の優越というシステムがあり、衆議院と参議院で異なる決定がなされたら、両院協議会を設けて意見の一致を見ない時、衆議院の決定が優先されるからです。昨今のねじれ国会でもよくみられる現象ですね。これがあって首相は衆議院議員がなってきたわけでしょうが、逆に参議院議員でも衆議院で過半数の支持があれば首相になれるわけです。もちろんそのまえの総選挙で、自民党と民主党どちらが政権を手に入れるかですが。
それにしても過去には政策よりもトップの顔を変えて、一夜にして国民の意思のながれが変わり得ることがあっただけに、どうしても選挙の顔が大切になってくるのでしょう。さあ結局は誰と誰の顔で闘うのでしょうか?