フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2009-06-05 18:56:33 | Weblog
旬を迎えた鮎が昨年より安くなっている様です。本来は天然ものの釣りが解禁になる六月以降に値上がりしやすいのですが、今年は外食不振が背景にあるせいでしょうか。
鮎は香魚と呼ばれ独特の香りがある魚ですが、清流の女王で重要な良質のタンパク源です。ある漁師さんは鮎の腹が一番綺麗になる深夜に漁をしているそうです。そんな鮎を一度食べてみたいものですね。
この鮎は大変縁起の良い魚といわれ、古事記にまで出てきます。昔から鮎を釣り上げることが「吉」ということで、釣れたら「吉」釣れなかっら「凶」の占いにしたところから、魚ヘンに占うで鮎になったとか。皆さんも「吉兆」占いに使ったらどうでしょう。私はといえば目の前の鮎が「天然」か「養殖」かで占いましょう。骨が丈夫で抜きやすいのが養殖だそうで、いつもグシャグシャになってしまうので天然を食べているのだと幸せを味わっています。
しかし鮎通によりますと、天然でも塩焼きで綺麗に骨を抜くことは簡単だといいます。まず箸で鮎の裏表をよく押さえ、尾っぽの方を折り、今度は頭と胴体の間を箸で切ります。くれぐれも骨を折らないように頭を手で掴み、箸で身を押さえて引っ張れば、天然でも綺麗に骨が取れるそうです。天然をいただく幸せをこの時期味わって下さい。