高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2007/04/07 共同巡回 高尾山内+植物調査

2007-04-08 13:10:31 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:16名(うち都レンジャー2名)
コース:清滝~1号路~富士道~3号路~1号路~霞台(一次解散)~琵琶滝道~清滝(二次解散)

 今日は春爛漫の高尾山を舞台に、植物調査を行いました。登山道に沿って、芽や花をつけたり、結実した植物を記録する調査です。コースを区画に分け、花や実を付けた植物を記録していくやり方はけっこう時間がかかります。山頂で昼食の予定が霞台で昼食になり、午後は山頂まで行かずに3号路を通って霞台へ引き返すなど、予定コースを大幅変更しての調査になりました。ただし時間がかかった分、植物をしっかりと見つけることもできたようです。アスファルトで舗装された1号路にも多くの花が咲いており、「このコースは歩いたとしてもサッサと歩くことが多く、こんなに花があるとは気づかなかった」といった声も聞かれました。今日おこなった植物調査では、60種ほどの植物を記録することができました。一度に全部覚える必要はありませんが、少なくともよく見られる植物や鳥、人気のある植物や動物については、名前やその生態を勉強するようにしましょう。
 さて、この植物調査は、レンジャー主導で行っている高尾環境モニタリング調査の一環です。高尾環境モニタリング調査は、高尾山の自然環境と人間環境の経年変化を捉えるための調査です。「最近ヤマユリが減ってきた」、「昔はガビチョウは見られなかった」など高尾山の自然が変わってきたという声を聞くことがありますが、いつから減ったのか(or増えたのか)、どこで増えているのか(or減っているのか)、という疑問に対して客観的に答えられるデータはほとんどありません。このような自然の変化を捉えるために企画したのが高尾環境モニタリング調査です。この調査では、自然の変化を捉えるために、開花・結実植物調査、動物記録調査、水環境調査が行われています。また、自然を変化させる人間側の動きも捉える必要があります。そのための調査が、利用者数のカウントやアンケートによる高尾利用動態調査です。これらの調査により、高尾山の自然と利用の現状を把握し、自然保護と利用促進のバランスを取っていく上での基礎情報を収集することが、この調査の大目的です。当初この調査は自然解説員、高尾パークボランティア会、都レンジャーの三者で行ってきましたが、昨年から利用動態調査と水環境調査に高尾サポートレンジャー会が加わりました。今年からは動植物の調査にも参加して欲しいと思っています。(都レK)

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