麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8稽古の件

2017年01月20日 | 制作公演関連
大寒。
凍える日本列島。
都心にも舞った雪。

でもきっと隣国はもっと寒いだろう、
と思いながら稽古している
〈韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8〉

座・高円寺、地下の稽古場にて
『狂った劇』と『若い軟膏』が
スペースを昼夜分けあって今週火曜から。

三作品あり、もうひとつの
『アメリカの怒れる父』は
ブレヒトの芝居小屋を使っている。

江戸に書かれた古典の舞台の
新しい面子について、
ここ数日書いてはいたが
実は、身体はこちらにあった。


さて。
具象の舞台美術を採用した『狂った~』、
かたや、椅子やベンチを使うけれども、
それを様々な見立てにもする『~軟膏』。

オーディションで集まった出演者の、
まずはコミュニケーションを築くべく
限られた稽古時間にゲームも取り入れた
『軟膏』関根演出に対して、
『狂った』谷藤演出は早々に半立ち。
もちろん道具との絡みが多い故だが。

偶然だが、どちらも貧困が絡んでいる。
『狂った』は、演出家のところに
借金取りが来るのが話の発端。
『軟膏』に出てくる家族は家賃を滞納。

「韓国」全体の大問題だから
芝居のテーマになりがちではある。

あ、家族も演出家も居住が地下だ。
そういう点で見れば・・・
どちらにも「柿の木」が出てくる。

この企画に長年携わってきたが、
韓国と柿が余り結びつかなかった。
調べてみると。
柿の生産量が世界第二位だそう。
ちなみに中国が一位、日本は三位。
東亜細亜で好まれる果実なんだな。

それはさておき。
言いたいのは、類似点もありつつ
異なる世界観が展開。
ま、当たり前のことだが



上は前述の『軟膏』のシアターゲーム。
下は『狂った』の特徴的な絵。
そう、谷藤組は演出と役者が一対一で
論理的にディスカッションし、
役やシーンを掘り下げるのをよく目にする。



わずか二回ずつの上演。しかし。
作品を創るプロセスは通常と変わらない。

26(木)19時『狂った劇』
27(金)14時『若い軟膏』
27(金)19時『アメリカの怒れる父』
28(土)14時『アメリカの怒れる父』
28(土)19時『狂った劇』
29(日)14時『若い軟膏』
29(日)17時半「シンポジウム」
お見逃しなく
コメント
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