麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

「とり」急ぎ2017年の挨拶。主には「さる」2016年のこと

2017年01月01日 | 身辺雑記
新年明けましておめでとうございます。



本年も変わらぬご愛顧を
お願い申し上げたてまつり候。



2017年、某大新聞の元日一面の
見出しは「試される民主主義」とな…。
新年早々ながら、旧年の歯噛みが
鮮明に滲んだ言の葉ですな~



と、ここで。
朝日的には歯噛みだったろう年末の
僕の個人的な風景を少々、、、。

2016年12月29日、下北沢。
とあるスーパーはなかなかの盛況。
正月飾りにお節の類をかごに
てんこ盛りした長い列がレジに。

僕のかごにはスタッフ用の弁当が三つ。
それは寧ろ異彩を放っていた。
時刻は、まだ空が明るい夕刻だった。



てなわけで。
申年最後の、僕が制作でつく公演は
その夜、幕をおろしたのだった。

はるばる栃木から毎日通って
全ステージを観ていただいたお客様や、
期待せずに来たが、今年の五本に入る
と千秋楽の昼のあと夜もご覧いただいた
元新聞記者さんはじめ、
歳末の忙しい中「楽園」へのお運びに
改めて御礼いたします。
m(_ _)m

ついでに。一年全体を振り返れば、
海外公演を含む十八作品に
関わらせていただきました。深謝。

あ、順序がさかさまになったけれど。
前段の芝居はJ-Theater『十二夜』。

栃木とはいえ南の位置でSAも近く
最終日(29日)などは小一時間で
日本の演劇の聖地に辿りついた由。
彼は車椅子。劇場にエレベータはなく、
三日間、慣れない我々の介助で
さぞや恐かったのじゃないかしら。

昼と夜。申し訳なかったけれど、
劇場客席でお待ちもいただいた。
その間、少しお話しもできて……。
そこで聞けたのはバリアフリーのこと。

彼のように積極的に足を運ぶ人は
残念だけれど、少ないと。
仲間に声を掛ける。興味はあるが、
階段の上げ下げにくわえて、
トイレのこと等、躊躇の理由が多い。

大劇場の備えは充分ながら、
観たい作品は、舞台との距離も近く
演技は多少拙いけれど、熱量の高い
小さな小屋の若いカンパニー。

バラシを終えた静かな空間で
劇場さんともその話を少しく。
実は人手が足りずに劇場スタッフにも
お手伝い願ったのだった。

当然、そんな声は他にも届いていて、
対応したいけれど、、、劇場にも
様々な事情があるわけである。

ま、個々の力で解決できる件ではなく、
また昨今、演劇界ではこの問題を
重要視している傾向なのでもある。
力を集結して挑みたい課題だ。

取り急ぎ、新年の挨拶かたがた。

コメント
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