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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

マージャン~僕目線の経済学Ⅱ

2008年11月29日 | 身辺雑記
 昨日は、劇団近くの飲食店がイタリアンからアジアンに変わった話でしたが、その店のある梅ヶ丘通りを、さらに劇団寄りに・・・逆にいえば東演と本当にご近所にあって、以前は多くの劇団員がお世話になった「ろんたまき」の外観を、まずご覧頂きましょう。



 思いっきり「麻雀」と書いてあるからアレですが、店名といい佇まいといい、パーフェクトに「雀荘」です。

 僕が東演に入った12年前にもあったし、先輩達に訊くと、東演が移転してきた頃(1978年)には既にあって、稽古後のコミュニケーションの場として大いに活用させていただいていたそうです。
 先輩から後輩へ「芝居とはなんぞや!」的なことも含めて・・・。
 そんな「ろんたまき」が、この度その長い歴史に終止符を打ちました。

                  

 今や、煙草を吸うのにも一苦労な時代。
 僕は煙草をタシナマないし、麻雀もおおよそのルールを知っている程度ですが、僕に限らず「アラフォー世代」に、麻雀は縁遠いものの一つです。

 けれども前述したように、「アラ50」以上の演劇人には、酒と煙草と麻雀は不可欠だったようで。。。というか演劇人じゃないけれど、うちの親父も家に仕事仲間を呼んで、酒を呑み煙草を吹かして麻雀に興じていたし、ドラマなどでも雀荘のシーンがしばしば登場するのを見たものです。
 僕が小さい頃の話ですが。
 つまり“昭和の大人の社交の場”として親しまれていたのですネ。

 そんなお店のひとつ。
 「ろんたまき」も、テント以外テーブルに椅子、窓に壁の一部までもなくなった姿が上です。

 ただマージャンそのものが世の中から消えるわけじゃなく、例えばアーケードゲームやPCソフト等、一人で楽しむカタチは人気のよう。
 あるいは何処の誰かは解らない人とネットワークで繋がって「麻雀する」ことを、若者は面白がっている。
(まあ、これは麻雀に限らないけど…)
 
 地元に詳しい、劇団の目の前の喫茶店「邪宗門」のマスターによれば、雀荘は、古道具屋さんになることが決まっているらしい……。

“昭和の社交場”の求心力は衰えたけど、その一方でレトロ嗜好は、ブームからある一定の落ち着きをみせるまでになっていて。。。大ヒットとなった『三丁目の夕日』を挙げるまでもなく、昨今の“昭和”への懐古&知らない世代には“新しい”。。。例えば「ちゃぶ台」とか売れているらしいし、立ち飲み屋もやたら増えた!
 その意味で、ナイスな事業展開である

 演劇も同様です。
 今、世田谷区民との芝居作りで「ギリシャ劇」に取り組んでいるけれど、大きなコロッセオのような劇場で演説をぶつような、あのスタイルは今やありえません。
 だから、作品は『女の平和』なのですが、今のスタイルでやります、勿論。

 刻々と、観客や時代の要望は変化するし、あるいは創造する側から変化を仕掛けてきた結果が《今の演劇》なわけです、ハイ。

 さて東演は・・・。
 って、ところでⅢに続くのである
 
コメント (2)
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