また暫く間が空いてしまいましたが、久しぶりの更新。何枚か前に紹介した同タイトル(Nr.5007)に続く、アクセン=ロストヴォルド=モーセホルムによるEP盤です。オリジナルは同じくTop Jazzですが、今回手に入れたのはTop Popからリリースされたジャケ違い。本来はVol.2に当たる作品なのですが、Top Jazzジャケと異なりナンバリングの記載が特にされていないところから推測するに、恐らくジャケ&レーベル違いがリリースされたのはこちらの盤だけなのかと思われます。肝心の内容の方はと言うと、同じトラッド曲中心でもわりとポップな雰囲気だったVol.1と比べ、全体的にややビターな印象。今日みたいにあまり天気の良くない午後によくハマります。収録曲が現地語表記なので分かりくいですが、A-1のSorte ønjeは邦題で言うところの「黒い瞳」。ミッド・テンポのアフロキューバン・リズムに乗せた良く歌うピアノがシックです。ソロ冒頭が「馬車」での「枯葉」にそっくりなのはご愛嬌。Hit盤でのHilsen fra Bentでも良く似たフレーズを弾いていましたし、恐らくこれがアクセンの手癖なのでしょうね。B-2のAch Värmlandは「懐かしのストックホルム」。演奏時間こそ短いものの、こちらもシックな雰囲気で巧くまとめられていて好印象です。また、B-1のLa Mucuraは、他の収録曲とはやや毛色が異なり、リズムの跳ねたラテン・タッチの瑞々しい一曲。個人的には、これまで聴いてきたアクセンの中でも一際ポップな印象を受けました。最後にA-2のEih Ukhnem。こちらはモーセホルムのベースで幕を開ける渋いナンバー。僕としてはこの渋さにある意味もっとも「らしさ」を感じるのですが、皆さんはいかがでしょう。まぁ何はともあれ、全4曲それぞれが名演。先のVol.1と合わせて聴きたいおススメの一枚です。ジャケットの雰囲気も良いですしね。ちなみに例のジャズ批評のEP特集では、プリントミスが原因なのかVol.1とVol.2の紹介記事が逆になっている上、収録曲の記載も間違っている(どちらもVol.1の内容で書かれてます)ため要注意。最初にも書きましたがジャケが2種類あるのはこっち(Nr.5010)の方です。
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