Crazy Ken Band約1年ぶりの新作から、フライングでアナログ・カットされたミニ・アルバム。まぁ全10曲収録なんで、ミニ・アルバムと言うか立派にLP仕様なわけですけれど…。さて、本作は新作アルバムの収録曲のちょうど半分ということで、これだけではアルバム全体の評価は出来ないとは思いますが、一聴してみたところの感想は、良くも悪くもクレイジーケンバンドらしい音だな…というところ。いろんなジャンルが雑多に交じり合う中に、そこはかとなく漂う東洋フレーヴァーとポップなメロディーが乗ると言った、いつも通りの曲が続きます。ワルツ・タイムのA-5、「黒い傷跡のブルース」あたりも、イントロだけ聞いたらヨーロッパのジャズ・ワルツ風なのですが、歌が始まってしまえばいつも通りの剣さん節炸裂だし…。わりと気に入っているのは先行マキシに収録されていたB-2の「メリメリ」。最初に聴いたときは微妙だと思ったのですが、こうやってちゃんと聴いてみると、なかなかに悪くないかな…と。夏の終わりを懐かしむようなB-3のShock Hawaian Shockもライトメロウで疾走する佳作と言ったところでしょうか。そして、本作最大の目玉はA-4に収録された「プレイボーイ・ツイスト」。タイトル通りのお馴染みプレイボーイ賛歌ながら、今までの同系統の楽曲から良いとこ取りしたかのような歌詞が格好いい。一歩間違えればゴールデン・フィンガーになってしまうところなのですが、ギリギリのところで格好よさを保つ手腕はさすが。まぁ、とりあえず先行アナログを聴いた感想はこんなところですね。アルバム出たらまた試聴してみます。
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