今から3年前に前作「シティミュージック」が宇田川町周辺で密かなブームとなった流線形の2nd。かく言う僕も、そのブームの真っ只中にいた人間の一人です。もうとにかく好きで好きで、最初にCDで買ったのにもかかわらず、後から出たアナログも当然ゲット。周囲のあまり音楽が詳しくない友達にもリコメンしまくりました。さてそんな流線形ですが、昨年メンバーの2人が脱退したために、今作ではリーダーのクニモンド瀧口さんの一人ユニットとなっています。ヴォーカルも前作の人から変わっているので、若干雰囲気が変わっているかなと思ったのですが、そんなことは全くなく、前作と同様に往年のシティポップスを現代に蘇らせた素晴らしい作品に仕上がっています。クラブ世代のリスナーを意識したためか、ボトムがやや強めになっている点がやや気になりますが、それもまぁ充分に許容範囲内。独特のきらきらしたアレンジと甘酸っぱい歌詞世界は本作でも健在です。特にM-2の「花びら」は前作の「東京コースター」直系の和製フリーソウルで素晴らしい。M-3の「レインボー・シティー・ライン」も、前作「3号線」の延長線上にあるナイト・ドライビング・チューン。またSaigenjiさんとのデュエットで聴かせるM-6のタイトル曲は、山下達郎氏のSolid Sliderのサビ部分をモロ使いしたシティ・ポップスで、どこか初期ピチカートを思わせるデュエットが最高です。とにかく全編で琴線触れまくりの名作なんで、前作を知っている人はもちろん、知らない人にも是非聴いてもらいたい一枚。オススメです。
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外資系のレコード店に行けば試聴あると思うので是非。