今回のユニヴァーサル再発中、一番の目玉はおそらくこれ。60年代デンマークが誇る最強コンボJazz Quintet 60による63年のFontana盤です。ちょうど一年位前に澤野工房から62年のMetronome盤が発売され、一部マニアの間では大変な騒ぎになったものですが、多分今度の盤も話題になるはず。と言うか僕を含めてクラブ世代には、おそらくMetronome盤よりもこちらの方がしっくりくるのではないでしょうか。録音された時期としては半年ほどしか違わないはずなのに、レーベルによる録音環境の違いか、一つ一つの音の粒がきめ細やかで、今聴いてもそれほど古さを感じさせない綺麗な音に仕上がっています。良くも悪くも若干古さを感じさせる録音だったMetronome盤に比べ、今時のクラブジャズ・フリークにも違和感なく聴かせることが出来る作品ですね。もはやシルバーのオリジナルを超えてしまった感が強いB-4のSt. Victus Danceを始め、全編において非常に洗練されたデニッシュ・モーダル・バップを堪能できます。ボッチンスキーのオリジナルとなるA-3のYake De Yak辺りは、ラテン・テイストのジャズ・ダンサーで、真夜中のフロアーを心地良く盛り上げてくれそう。そして個人的に最も気に入っているのはA-1のOne More Chant。こちらもボッチンスキー作のオリジナル・ナンバーながら、非常にセンスの良い4ビートのモーダル・バップです。オリジナル盤自体の激レア度も去ることながら、内容的にも非常に良いので、おそらく即売切れてしまうでしょう。とりあえず気になった方は早めにチェックしてみてください。
最新の画像[もっと見る]
- Junior / Same 10年前
- Robson Jorge / Same 10年前
- Nesse Inverno / Tony Bizarro 10年前
- New Horizons / Wickety Wak 11年前
- Love Trip / 間宮 貴子 11年前
- The Radio Jazz Group / Same 15年前
- Jazz In Italy N.1 / Franco Mondini 16年前
- Jazz Quintet 58 / Same 17年前
- Bossa Nova! / Quintetto Basso Valdambrini 17年前
- New Sound From Italy / Basso-Valdambrini Octet 17年前
「Hard Bop & Modal」カテゴリの最新記事
- Sketch / Orsted, Axen, Rostvold
- Our Dilemma / Bent Axen, Bjarne Rostvold
- Fanfar! / Lasse Lystedt Quintet
- Switch / Bjarne Rostvold 5,4 & 3
- Ballet Etudes / The Music Of Komeda
- The Radio Jazz Group / Same
- Djingis Kahn / Staffan Abeleen Quintet
- Feeling Good / Bryony James
- Jazz Em Embassy / Cuarteto Jorge Anders
- Holiday In Studio / Bent Axen Trio
まだ先だと思っていたらあっという間ですね。
即ゲットですね。
久しぶりに買いました。
やはりJazz Quintetは素晴らしいですね。
ひとつ難点を挙げるとするなら、素晴らしすぎて言葉で表現できないところでしょうか。
たしかにMetronome盤よりも現代のリスナーにもしっくりくる音だと思います。
音も前に出てる感がありますしね。
こういう作品がCDでもリリースされたらいぃんですけどね。
そうですね。コレ、多分すぐ売り切れちゃうと思うんで、ゲットはお早めにした方が良さそうです。ちなみに都内ではまだ流石に売り切れってことはなさそうですけどね。
>yo☆ssyさん
音的に一つだけ難点をあげるとNHOPによるベースの音量が小さいことでしょうか?全体的にそうなんですけれど、特にソロになるとかなり消音なのがペデルセン好きとしては残念です。
ちなみにたしか10月あたりにCD化もされるという話だったような気がしましたよ。
ですがこれはさすがにヨダレが止まらなかったので買いました。
ひさびさです。聴きすぎて飽きるのが恐いレコードは。
ところ構わず頭の中で鳴るフレーズを抑えるのに精一杯です。
ベースの音、確かにソロになると小さいですね。
ワルツの曲では歌っていて良い調子なんですが。