
久しぶりに行った池袋ココナッツ・ディスクにてゲットした一枚。今田勝はフュージョン期の活動の方が一般に知名度があると思われるピアニストですが、82年にリリースされたこのアルバムで披露されるトリオ演奏は正にモダン・ジャズそのもの。George MrazとBilly Hartという二人の外国人ミュージシャンを従えて全体にモダンで小粋な演奏を展開しています。A-1、冒頭を飾るボサノヴァ定番曲のBlack Orpheus解釈がかなり面白いと思いました。ジャズサンバとでも言うのでしょうか?ラテン系のリズムに乗せて繊細な今田のピアノがリリカルに流れていきます。実はこの曲は去年行ったプレミアム・カッツで配布されたサンプラーCD-Rにヨーロッパやブラジルのレア盤や新譜の生音系クラブジャズに混ざって収録されていて、そこで初めて聴いた時からずっと気になっていたものなんですよね。でも、この盤は意外に見ないというか、あれから半年くらい立った今日になって初めて見かけました。しかも600円という驚くべき値段で・・・。いくら店員さんが知らないレコードだからって、これだけの曲が収録されたアルバムに600円はやりすぎなのでは?ちなみに他の曲は全体的にしっとりしながらも洗練された透明感溢れる演奏で夜景の綺麗なバーに似合う一枚となっています。前述したTizian Jost Trioにも近い雰囲気。CDでも出ているようなので興味のある方はチェックどうぞ?
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