救援本部ニュース487号 2013.8.25
福島第1原発「汚染水300㌧」の衝撃
汚染水総量は約43万㌧、放射能の総計は2京7千兆ベクレルに
レベル3という危機的な事態が継続しています。
福島第1原発のタンクから放射性物質の汚染水300㌧が漏れ出し、その原因はいまだに究明できず。毎日400㌧ずつ増え続ける敷地内の汚染水の総量は、すでに約43万㌧。原子炉建屋内に9万3千㌧、貯蔵タンク内に33万4千㌧。放射能の総計は2京7千兆ベクレルという想像すらできない数値に達し、これがさらに漏れ出ない保障などひとつもありません。
タンクは急造のままで計測メーターもなく、汚染水がどこからどれだけ漏れているかも把握できない。漏れた汚染水を食い止めるための周囲の堰も開け放したままだった。近くの排水溝は海に直結…。
東電は汚染水が海に流出しても構わないと最初から考えていたとしか思えません。ほんとにとんでもないことです。
こんな危機的な状況であるにもかかわらず、安倍政権は原発輸出外交を再加速させ、ハンガリーを訪問中の岸田文雄外務大臣は8月23日、ハンガリーとのエネルギー分野等での経済協力の方針を示し、「世界最高水準の日本の技術を提供し、ハンガリーの原子力安全の向上に貢献したい」と強調したというのです。
福島第1原発の汚染水すら対処できていないのに、いったいどう考えたら、「世界最高水準の日本の技術」で「ハンガリーの原子力安全の向上に貢献したい」などと言えるのでしょうか!
「命よりカネ」で、人類を破滅にまで追い込む原発を世界中に売りまくろうとするこの強欲こそ、新自由主義の本質そのもの。地球上に生きるすべての人びとの命、子どもたちの未来をかけて、新自由主義を打ち倒さなければなりません。原発輸出も再稼働も絶対に認めない闘いをさらに大きく強く、繰り広げていきましょう。
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