デイケア「和(なごみ)」の作品
どんぐりで作ったの”うさぎ”と”くま”さん
■妊婦死亡「医師のモラル」 二階氏、抗議受け発言撤回
朝日新聞 2008年11月13日22時7分
脳出血を起こした妊婦が東京都内の病院で受け入れを断られ、死亡した問題について、二階経済産業相が「医師のモラル」と発言し、医師らの団体などが反発している。二階氏は13日の参院厚生労働委員会で、経産省幹部にコメントを代読させる形で謝罪し、発言を撤回した。
二階氏は舛添厚生労働相との10日の会談で、「何よりもやっぱり医者のモラルの問題だ。(医療界に)入った以上は忙しいだの人が足りないだのは言い訳に過ぎない。しっかりしてもらわないといけない」と話した。
この発言に、勤務医らでつくる全国医師連盟は12日、「勉強不足で事実の誤認がある」と反発。日本医師会も「不用意な発言で心外。考えを改めていただきたい」との声明を出した。13日には市民団体からの抗議が寄せられた。
二階氏は同委員会に「医療に携わる皆様に誤解を与えたことをおわび申し上げ、発言を撤回します」とのコメントを出した。
■産科医、月300時間以上病院内に 過酷な実態浮き彫り
朝日新聞 2008年10月31日
全国の大学病院や当直勤務がある一般病院に勤める産婦人科医が診察などで院内にいる時間は、平均で1カ月300時間を超えていることが分かった。日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)が31日、初めての調査の結果を発表した。医師は病院にいる時間のほとんどは働いていると同学会はみており、医師不足の一因にもなる過酷な労働実態が浮かびあがった。
同学会は6月から750の医療機関を対象に調査。大学病院76人、一般病院221人の勤務医から回答を得た。
調査結果によると、大学病院の医師が院内にいる「在院時間」は月平均341時間で、当直は5.8回。在院時間が最も長い人は505時間で、当直が15回あった。毎日16時間以上、病院にいることになる。20歳代の医師が最も長かった。
当直勤務がある一般病院の医師は平均301時間、当直は4.2回。さらに、呼び出しに備えて待機する「オンコール」が月118時間あり、在院時間と合わせると400時間を超える。当直がない一般病院でも在院時間とオンコールを合わせると平均350時間に上った。
海野信也・北里大教授は「労働環境を改善しなければ、周産期医療は崩壊してしまう」と話した。
こんな発言をしたかしないかの問題ではありません。医師の過酷な労働を放置している自公政権の責任だ。医師も看護師も聖職者意識に縛られずに声を上げましょう。