救援本部ニュース409号 2013.1.13
原発労働と同じ。何層もの外注化で現場の非正規職に犠牲が集中している
除染作業で出た土壌や枝葉、洗浄水などの汚染物をそのまま放置したり、河川に流したりした不法投棄が明るみに出る一方、除染作業に当たる多重下請けの作業員に対する賃金や危険手当のピンハネの横行が続いています。
日給が宿泊代や食事代の名目で天引きされ、現場の非正規職労働者には、危険手当の1万円以外にはわずか千円しか賃金が支払われていない! その宿舎は国から無料で借りたもの。元請けのゼネコン資本と何層も重なった下請け業者が丸々もうける構造が作られているのです。
過酷な現場で被ばく労働を続ける派遣労働者、非正規雇用労働者に犠牲が集中するのは、原発労働と同じ。労働者に対し、他に職がないことに付け込んで、小説で描かれた『蟹工船』のような違法・不法な労働が強制され続けているのです。
そもそも「除染作業」自体がまったくと言っていいほど効果がないことは、みんな分かっている。ただただ「除染で安全になり、帰還も可能となる。だから原発再稼働してもかまわない」としたい政府や電力会社、巨大資本のためだけに、何千億円もの予算を投入して行われているのが除染作業の実態です。あらゆる意味で許せません。
この国と大企業による大ペテンと不当な支配構造をぶっ飛ばすのは労働者の団結した闘い以外にありえない。困難を乗り越えて労働者が団結して闘う。生き抜くために闘っていきましょう。
困難乗り越え労働組合に結集し闘う!
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