末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

救援本部ニュース 559号

2014-08-09 06:09:23 | #すべての原発いますぐなくそう


救援本部ニュース599号 2014.8.9

8・9長崎 被爆者代表 城台美弥子さん「平和への誓い」

「戦争は戦争を呼びます。未来を担う若者や子どもたちを脅かさないでください。被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください」
「福島には、原発事故の放射能汚染で未だ故郷に戻れぬ方が大勢おられます。小児甲状腺がんの宣告を受けて、おびえ苦しんでいる親子もいます。原発再稼働、原発輸出、行っていいのでしょうか」

◆平和への誓い
 1945年6月半ばになると、一日に何度も警戒警報や、空襲警報のサイレンが鳴り始め、当時6歳だった私は、防空頭巾がそばにないと安心して眠ることができなくなっていました。
 8月9日の朝、ようやく目が覚めた頃、あのサイレンが鳴りました。「空襲警報よ、はよ山まで行かんば」緊迫した祖母の声で、立山町の防空壕へ登りました。
 爆心地から2・4キロの地点、金比羅山中腹にある、現在の長崎中学校校舎の真裏でした。
 しかし、敵機は来ず「空襲警報解除」の声で多くの市民や子どもたちは、「今のうち」と防空壕を飛び出しました。その頃、原爆搭載機B29が長崎上空へ深く侵入していたのです。
 私も、山の防空壕からちょうど家に戻った時でした。おとなりの同級生、トミちゃんが、「みやちゃーん、遊ぼう」と外から呼びました。
 その瞬間、キラッ!と光りました。
 その後、何が起こったのか、自分がどうなったのか、何も覚えておりません。しばらく経って、私は家の床下から助け出されました。外から私を呼んでいたトミちゃんは、その時、何のけがもしていなかったのに、お母さんになってから、突然亡くなりました。
 たった一発の爆弾で、人間が人間でなくなる。たとえその時を生き延びたとしても、突然に現れる原爆症で、多くの被爆者が命を落としていきました。
 私自身には何もなかったのですが、被曝三世である幼い孫娘を亡くしました。私が被爆者でなかったら、こんなことにならなかったのではないかと、悲しみ、苦しみました。
 原爆がもたらした目に見えない放射線の恐ろしさは、人間の力ではどうすることもできません。
 今強く思うことは、この恐ろしい、非人道的な核兵器を、世界から一刻も早く、なくすことです。
 そのためには核兵器禁止条約の早期実現が必要です。被爆国である日本は世界のリーダーとなって、先頭に立つ義務があります。
 しかし、現在の日本政府はその役割を果たしているのでしょうか。いま進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじった暴挙です。
 日本が戦争ができる国になり、日本の平和を武力で守ろうと言うのですか。武器製造、武器輸出は戦争への道です。一旦戦争が始まると、戦争が戦争を呼びます。歴史が証明しているではありませんか。
 日本の未来を担う若者や、子どもたちを脅かさないで下さい。平和の保障をしてください。被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないで下さい。
 福島には、原発事故の放射能汚染で、未だ故郷に戻れず、仮設住宅暮らしや、よそへ避難を余儀なくされている方々が大勢おられます。小児甲状腺がんの宣告を受けて、おびえ苦しんでいる親子もいます。
 このような状況の中で、原発再稼働、原発輸出、行っていいのでしょうか。使用済み核燃料の処分法もまだ未解決です。早急に廃炉を検討して下さい。
 被爆者は、サバイバーとして残された時間を命がけで語り継ごうとしています。小学1年生も、保育園生さえも、私たちの言葉をじっと聞いてくれます。
 このこと、子どもたちを、戦場へ送ったり、戦火に巻き込ませてはならないという思い、いっぱいで語っています。
 長崎市民の皆さん、いいえ、世界中のみなさん。再び、愚かな行為を繰り返さないために、被爆者の心に寄り添い、被曝の実相を語り継いで下さい。
 日本の真の平和を求めて、共に歩きましょう。私も被爆者の一人として、力の続く限り、被爆体験を伝え残していく決意を、皆様にお伝えして、私の平和への誓いといたします。

*東京新聞掲載のものではなく、テープから起こした文章を使いました。

8・17改憲・戦争・原発・首切りの安倍をともに倒そう!大集会
8月17日(日)正午~日比谷公会堂

●記念講演 荻野富士夫さん(小樽商科大教授)
           「『蟹工船』から見えてくるもの」
      韓国・民主労総ソウル地域本部
           「韓日労働者の連帯で戦争を阻もう」
安倍をともに倒そう!集会実行委員会


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