救援本部ニュース531号 2014.1.24
東京都知事選 福島の怒りと真に結びつく候補を!「
福島切り捨てるオリンピックは返上以外ない」
2月9日投票の東京都知事選が始まりました。今度の都知事選は東京都民はもとより、日本全体の未来を問う重大な選挙となりました。3・11大震災と福島第一原発事故・放射能汚染の現実に対して、「命を守れ!」「生きさせろ!」と行動を続けてきたすべての人たちにとっても、とても大切な選挙です。
ところがどのマスコミも「主要4候補、6候補」とか言って、舛添要一氏や細川護熙氏、宇都宮健児氏、田母神俊雄氏らをカラー写真入りで取り上げる一方、今一番大事な命の問題、福島の今の現実の問題から、目をそらそうとばかりしています。
福島の現実は、日本全体の現実です。福島の怒りをなきものとしたり、うわべだけとりつくろおうとする候補はすべてダメ。福島の怒り、被災地の怒りに真に結びつこうとするなら、全原発即時廃炉だし、再稼働を前提とするオリンピックは返上以外にない。「被ばくをさせない」「子どもたちの命を守る」と言い切ってあらゆる力を集中するとしなかったらウソです。
「福島民報」には、ときおり福島県民の痛切な訴えが投稿されています。ここに示された言葉の一つひとつを私たちみんなの心として、都知事選に臨む必要があると思います。一節だけ紹介します。
「事故から2年9カ月がたち、自分の家に帰りたいと思うのが本心です。…国は、子どもたちに地獄に行ってほしいと思っているのかと考えてしまいます。…国が東京五輪にばかり力を傾注することがないよう願います」
「今や『フクシマ』は人ごとのようだ。…ついのすみかを奪われ、放射能の不安におののきながらの生活を、もう誰にも味わってほしくない」
鈴木たつおさんの主張を紹介します。
●再稼働絶対反対!
子どもたちの命を守る
福島を切り捨てて、原発再稼働と輸出に走ることは許されません。原発・放射能と人類は共存できません。すべての原発の即時廃炉を進めます。
すでに福島県の県民健康管理調査で、子どもたちの甲状腺がんが疑いも含めて59人に。3・11大震災・原発事故からもうすぐ3年。今も避難を強いられ、まともな診療も補償もないまま仮設住毛暮らしを余儀なくされている方たちが、次々と命を奪われています。1千億円の予算を渋って汚染水問題を深刻化させた東京電力は、福島第一原発事故について何の反省もないまま、柏崎刈羽原発の再稼働のために6千億円を投入しようとしています。何ということでしょう。
都は東京電力の最大の株主です。国と東電に、原発事故と放射能汚染の全責任を取らせます。被ばく労働の強制を禁止し、収束作業に当たる労働者へのピンハネ・使い捨てをゆるしません。
●オリンピックはやらない新国立競技場の建設は中止し、被災者支援に
東京オリンピックは、原発事故などなかったことにするために、国際的な大ウソをついて呼び込んできたものです。安倍首相は「放射能汚染水はブロックされている」「健康に影響はない」と言いました。
現実は、チェルノブイリ原発事故に比べてももっとひどい状況です。毎日何十万ベクレル、何億ベクレル、気の遠くなるような高濃度の汚染水が海に、大気に、土地に流れ出しています。何がコントロールされているんですか。何がブロックされているんですか。
オリンピック需要を見越して建築資材が値上がり、物価がつられて上がろうとしています。人々の生活がますます暮らしづらくなっています。
誰がオリンピックで儲かるんでしょうか。「1%」の金持ち、「1%」のゼネコンだけです。安倍政権は、オリンピックにかこつけて「世界で一番ビジネスがしやすい戦略特区」をつくってあらゆる規制を撤廃し、残業も首切りもやりたい放題にしようとしています。こんな悪政は根から断ち切らなければなりません。
森元首相は「原発再稼働が出来ないならオリンピックは返上だ」と言いました。原発再稼働を前提とするオリンピックは中止以外にありません。総工費1692億円、東京都だけでも500億円もの税金をつぎ込む新国立競技場の建設は中止し、高齢者や貧困・被災者支援に回します。
あきらめられるか 忘れられるか 福島の怒りはおさまらない
3・11 反原発福島行動’14
2014年3月11日(火)午後2時 福島県郡山市総合体育館
3・11反原発福島行動実行委員会
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