救援本部ニュース461号 2013.6.9
6・2再稼働やめろ!輸出もやめろ
「この国の死の商人と死の輸出を容認することはけっしてできません」
6・2 つながろうフクシマ! さようなら原発集会(芝公園)での落合恵子さんのアピール
6月2日、熱い日差しの中、昼から東京の芝公園と明治公園で、安倍政権の原発推進、再稼働と原発輸出を許さない集会が合計2万5千人を超える参加でかちとられました。集会後のデモ行進を行った人たちも大合流して、約6万人が午後4時から国会を取り巻き、夜まで国会前、首相官邸周辺で大集会と抗議行動が行われました。
芝公園では、さようなら原発1000万人アクション実行委員会主催の「6・2つながろうフクシマ! さようなら原発集会」が7500人の結集でもたれ、自治労や日教組、動労千葉や各地のユニオン、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)など、旗やのぼりが公園内にあふれて林立し、全国の原発立地の地元で再稼働反対を闘う多くの人たちが参加しました。
雨の予報にもかかわらず、初夏を思わせる太陽が痛いほど肌を射します。その強烈な日差しが安倍政権の再稼働攻撃への激しい怒りと重なりあい、闘いのボルテージはどんどん高まりました。
ライブ演奏に続き、作家の落合恵子さんが訴えました。「この国は相変わらずの国策をそのまま続けています。まるで3・11などなかったかのように。だから私たちは忘れない。心に刻みます。防衛費を増やしながら、福祉を削りながら、事前の防災ばかり呼びかけながら、原発はそのまま。だからもっとたびたび私たちは、抗議をしましょう。声を荒げていきましょう。トルコに原発を売り、インドを始め海外の国々を訪れているこの国の死の商人と死の輸出を私たちが容認することはけっしてできません。……心からの怒りと理不尽に対する許しがたい思いを込めて、もう一度約束しましょう。私たちは福島とつながります。私たちはすべての原発立地の人びととつながっています。憲法が保障した生存権、基本的人権、主権在民、福島の人びとにありますか? 奪っておいて、よくもよくもという気持ちがあります。私たちの痛み、そこからはじめていきましょう」
作家の大江健三郎さんも訴えました。「次の世代がこの国で、アジアで世界で生き延びうる世界を残すことを何よりも根本の倫理的な根拠としてやっていく。それを自覚し直すために原発ゼロのデモに加わります」
福島現地から渡辺ミヨ子さんが発言に立ちました。「あの3月11日の大きな地震の後、原発が4基も爆発して、広島に落とされた爆弾の何百倍もの放射能が飛び散ってしまいました。生まれ育った時から私たちを守ってくれた豊かな自然は、すべて放射能という死の灰で汚されてしまったのです。『安心・安全』という真っ赤なウソと少しばかりの豊かさに踊らされていた自分を悔やみ、未来を生きる子どもたちの空気を思い、流れる涙を抑えられませんでした。……勇気をもって真実を明かし、福島の真実を語り、世界中の英知を結集し、福島を、日本を、母なる地球を守っていきましょう」
安倍政権が再稼働の突破口と狙う原発立地の地元の方が発言しました。
北海道電力泊原発の地元で闘う男性は「北電は1、2、3号機の再稼働を宣言しています。すべての原発を再稼働させない」と決意を表明。福井で闘う女性は「大飯に続き、高浜原発を再稼働しようとしています。阻止したい」と宣言。中国電力伊方原発(愛媛県)の地元で闘う女性は「再稼働が一番近いのが伊方原発と言われています。絶対に許せない」と発言し、九州電力川内原発(鹿児島県)の地元で闘う女性は「川内原発の再稼働と第3号機の増設がもくろまれている」と闘いの決意を明らかにしました。呼びかけ人の鎌田慧さんは「本気で、もっと力を出して頑張っていきましょう」と訴えました。
さあデモの出発です。NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)も350人の隊列でひときわ元気に行進。「再稼働やめろ!」「輸出もするな!」「ストライキで原発止めよう!」のコールが響き渡りました。
日比谷公園まで行進したデモ隊は、さらに国会前へ! 大音量で「人生をかけ原発をなくす!」と叫ぶ宣伝カーも登場しました。浪江町・希望の牧場代表の吉沢正巳さんです。人びとが一斉に手を振りました。
午後5時からの国会前集会では原発立地で闘う人たち十数人が発言。国会前は、夜まで怒りの声で包まれました。
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