パワーのU7Rgは4.7kΩの時、プリの出力インピーダンスは374Ω。これはオンオフ法で測定。(まあ、ここはパワーのRgには依存しないはず)
これで伝送インピーダンスが600Ωに近づくようにパワーのU7Rgを色々変えてみた。
バランス接続で5.6kΩの時、計算では84Ω・測定値はプリ出力で181Ωパワー入力で315Ω
パワーの入力IMPは363Ω。これはプリとパワーを繋ぎ、パワーを可変抵抗器に置き換え、プリの出力電圧が同じくなるよう可変抵抗器を調整してその時の抵抗値を測った。
これによると、プリ出力もパワー入力もそんなに変わらない。
マッチングトランスってこういうことなのか?
ただ、ここのインピーダンスはこれでも良いのかもしれないが、本来は600Ωになるように調整するのではないか?なんて思う。
ターミネート抵抗では調整は無理っぽいので、5687の内部インピーダンスを上げたら・・・。
ここで問題。5687の最適負荷抵抗は?色々見ているのだが、5687の内部インピーダンスと言うのは見当たらない。有るのは直流の内部抵抗で、こいつの2~5倍の負荷にする、と言うのが色々調べた今の私の解釈である。
各部の交流電圧を測れば内部インピーダンスも出るんじゃないかな?と思っているので後でやってみようと思う。
ならば出力管の動作点はどこにするか?
あいにく今の私にはわからない。出力と歪で最適点を探すらしいが、今回の測定では分からなかった。
3%歪の出力・F特・各インピーダンスを測っても見たのだが似たような結果だった。
まあ、トランスを使った真空管アンプと言うのはそれだけ懐の広い(あいまいな)実用的な動作点の範囲を持っているのではないか。
或る程度値の外れた部品・動作点でも問題無く音が出てしまう。
パワーアンプのU7グリッド抵抗は、抵抗値が大きいと少しのボリュームで音量が上がる。確認はしてないがインピーダンスが上がるためノイズに弱い、高域が減衰する、後段の負荷が重くなる、だと思う。
計算してみると、600Ω伝送部分はバランスでもアンバラでも20kΩ側は変わらない。ただ、150Ωか600Ωかのようだ。
今回はその辺も含めて基準をどこにして良いか困ってしまったので、プリのOPTを20kΩで動作させる、という事でプリアンプのOPT二次側とパワーアンプのIPT一次側が600Ωになるよう調整してみた。
あとでプリの出力管5687の内部抵抗を上げてみようかと思う。
真空管もトランスと同じでそれぞれの使い方がある。
今は2.5kΩ程の低いインピーダンスで使っているが、以前は電圧を上げて5kΩ程の時もあった。今ならどうなのかな?と言う興味がある。
後でやってみよう。
あと一つ問題が有った。
バランス伝送したときのプッシュとプルのインピーダンスの違い。
プリLchのOPTのプッシュは517Ω、プルは459Ωと違いが出た。数オームならまあいいかと思うが10%違うとなると気分的によろしくない。プリとパワーが遠くないのでここはアンバラ接続にしようと思う。
因みに今はRchがアンバラ、Lchバランスで聴いている。
それからプリのOPTは、入力信号を上げていくと出力の電圧が電流と一緒に上がっていく。だから電力伝送なのか?電圧増幅では電流値は一定なのな?まあ、測定する気はないが、何かのついでに見てみるのも良いかもしれない。
20210210
トランスの使い方で誤解があるようなのでコメントさせていただきます。
先ず、プリのNP-206を20kで使うときは、二次側の接続は2番、4番、6番を使うはずです。
回路図を見ると、4番と5番をショートしているようですが、これで出力のアンバラが出ているのではないでしょうか。
二次側の部分ショートは、音質的にも問題がありますね。
次にパワーのA873ですが、600:20kなら巻線比はインピーダンス比33.3のルートで約5.8倍になります。
この二次側に負荷抵抗20kを1本だけ接続すれば、一次側は必ず600Ωになります。
しかし、回路図では二次側センターをアースして2分割しているので、巻線比5.8/2=2.9の回路が2つあることになります。
巻線比が2.9なら、二次側1回路あたりのインピーダンスは2.9×2.9×600=5046となります。
したがって、一次側を600Ωにしたいのなら二次側の負荷抵抗は5kを2本使えばよいことになります。
トランスに問題がなければ、電気的に必ずこの値になるはずです。
動作点(ロードラインとバイアス電圧の交点)付近の曲線を見て、IPが10mA変化するときEPが何V変化するかで内部抵抗を算出します。
バイアス電圧毎の曲線の傾きが真空管の内部抵抗を表しているということで、5687は2.5kΩ程度になりますね。
5687の負荷にプリ用OPTを使うときは、シングルなら一次10k程度にするのが無難ですが、5kでも大丈夫そうです。
これをPPにすると、一次は20k(10k+10k)の動作が無難で、10k(5k+5k)でも大丈夫ということになります。
前のコメントで、トランスの巻線を2分割すると1回路のインピーダンスは1/4になるといったのに、半分になるのはおかしいと思われるかもしれません。
この理屈はちょっと難しいですけど、OPTをA級PPで使うときはプッシュとプルで相殺されて中点に電流が流れないので、分割されていないような振舞いになります。
B級動作のPPでは、1回路のインピーダンスは1/4になってしまいます。
の出力インピーダンスをどうするかですが、との関連ですが、
NP-206
配線図に関しては申し訳ありません、修正をしないで掲載してしまいました。
実際の結線は銘板に結線の番号が有りその通りにしてます。
ただ、この少し前に私のミスで20kΩだと思ってた配線が10kΩで使っておりました。(アンバラ接続で)
これを直したところ。音が中高音寄りのバランスにガラッと変わりました。
ただ10kΩの時の音(こちらは低音寄り)も捨てがたく、中間の15kΩで動作させれないかな?と考えました。
20kΩの時は、OPTのインピーダンス÷内部抵抗rpが4くらい、10kΩの時は2くらいだったので20kΩの時rpをあげて3に出来れば「15kΩ」に見かけ上なるのでは?と思いやってみましたが、イマイチでした。(最近この計算に疑問を持ち始めてます)
今のところ10kΩでrpが2.5kΩ(EDさんに教わった動作)に戻す予定です。
動作点を変えて音がどのように変わるか聴いて見たかったというのもあります。
その時のシミュレーションをエクセルで出来ないかと実動作と計算をあれこれやってますが、これが中々上手く行きません。
プッシュとプルのアンバランスについては、5687の出力電圧がプッシュとプルで少し違ってます。少し先になりますがグリッド抵抗を調整しようと思ってます。
内部抵抗算出してみました。
なるほどです。・・・と言いたいところですが、まだバイアスの曲線が内部抵抗の値になんで関係するの?と言う状態です。
でもこの辺はこのバイアス曲線を解析すると分かってくるような気がします。あとで整理してみます。
A級と(A)B級動作と言うのもイマイチ理解してません。これものちにアンプを製作してみるかして解析できたらと思います。
最初5687のrpを高めの時、間違えてOPTを10kで使っていましたが高音が無くなった音でした。
5687のrpを低いままOPTを20kΩにしてみたら腰高になりました。
OPTを10kに戻してで5687のrpを下げたら良い感じになりました。
いまは試しにどんな音になるかとOPTを20kにしてrpを高めで聴いてます。
多分rp低め・OPT10kに戻すと思いますが、もう少し落ち着くまで20k・rp高めで鳴らそうと思います。
ドラッグして左クリックしてみてください。一月後に投稿予定です。
https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/preview20?eid=91679fe6a6e40152ffd9eb7e79863edc&t=1615124327346
スミマセン。