内部抵抗rpをEI線図より導き出す。
まず、プリのOPTを10kΩで使った時の内部抵抗が低い方。この時の実際の電流・電圧測定値。
Ep 145V
Ip 13.6mA
Ek 5.5V
動作点近くのバイアス曲線の傾きより接線の傾きを見ると、10mA変化する電圧は120Vから148V。よって2.8kΩとなる。(下図 赤線)
OPTを20kΩで使ったときは、実際の電圧測定値より
Ep 219V
Ip 10.2mA
Ek 10.2V
となり、
動作点近くのバイアス曲線の傾きより、10mA変化する電圧は200Vから240V。よって4kΩとなる。(下図 青線)
ここで、だ。
以前測定したプリアンプのOPT一次側の電圧・電流(交流)が有る。
これは二次側の電圧が0.25V(0.03mA・0.836V)から2V(0.92mA・7.005V)になるよう入力信号電圧を振ってその時の電流・電圧を測っていた。
電圧の変化量(7.005-0.836=6.169V)
電流の変化量(0.92-0.03=0.89mA)
インピーダンスは
6.169÷0.89=6.931kΩ
6.931kΩが大きすぎるんだな。電圧を下げるか電流が大きくなれば・・・1009は平均値測定なので、RMSなったとしても小さくはならないか・・・。
RMSでなくPPだったら?
電流値に1.4を掛けて同じ計算をしたら内部抵抗が4.9kΩ。
おっと、少し寄った。
けど、上でやった曲線からインピーダンスを出すのは此れとはちがうらしい・・・。
20210307
A級PP回路は、出力管5687が直列で動作しています。
このとき、OPT一次側にB電圧を供給しているセンタータップに信号は流れないので、一次巻線は直列で動作しているのと等価になります。
そのため、OPT一次側の電圧をプレート・プレート間で測ったのでしたら、算出したrpは1/2にする必要があります。
http://www.op316.com/tubes/tips/b120.htm
測定方法や測定機の仕様が良く分からないので、推測になりますが参考にしてください。
いま、音が歪んで聞こえる状態が有り、解消しましたら(多分スピーカーのネットワーク?)もう少しA級について見てみようと思います。
(なにか情報を見落としてる気がします)