ルンダールのLL1689を使った時のシステムの音は高低のバランスが良く音色も肉感を出している。音像の輪郭が浮き上がってしまい少し不自然。でもこれはタムラのトランスを聴かなければ気にならない。なんというか、カセットテープのNRを掛けたときの感じに似てると思う。
タムラのA‐8713の場合はさらっとした感じになる。声の像は大きめで低域は弱い。高低のバランスはいまいちだが私はこちらの音色の方が好み。
ただし、この違いは単にトランスの違いではなく動作点も違う。
ルンダールはパワーの初段12AX7のRgを10kで使っている。
タムラは10k・・・あれ?同じじゃん。
いやいや、プリのOPTの使い方が違う。ルンダールの時はは10k。
タムラの時は20k。タムラも10kで使えればあるいは、だが、私には無理だった。
ルンダールも20kで使ったがいまいちだった。
音の高低のバランスは10kで使ったほうが良い。これは過去にも感じたことだ。
ただ、後段の負荷になるトランスとの相性なのか、合う合わないが有るように思う。
多分ここまでやって満足いったかもしれない。
(数日後には違うこと始まってるかもしれないが?)
真空管アンプには、特にパワーは音色を付けず、プリで味付けと思っていたが、チューニングしていくとどうしても無個性な方向で行ってしまう。
一時期カサカサ、パサパサな栄養失調な音を聴いていて、「これは間違っているな」と思うときが有ったが今はそれが開花したように思う。
満足。
20231105