プリアンプ PR‐300の修正をしてて、ちょっと気になった。
F特がそんなに良くない。
F特はこの回路の特徴で良くするのは難しいかな?思ったので、せめて音量がもっと上がらないか。
NFBの抵抗値を元の状態の510kΩ(NFB 6dB)から1MΩ(NFB量 4dB)に下げてみた。
F特と歪率は、NFB無しと有り(6dB)の大体中間に来た。
参考にゲインも測ってみた。
間違った抵抗取付の時は信号ラインに直列に入ってたのでゲインが下がってるはず。測定したら12dBだった。
そしてNFB 0dBのゲインは12dBだった。あれ?信号経路に抵抗(510kΩ)が有ってもゲインが変わらない?
念のためDC出力を測定。
3mV程。この程度なら大丈夫だろう。
これで鳴らしてみる。
前回鳴らした時はとても純粋というか薄口というか、そんな鳴り方だった。
今回はどうだろう。いきなりDS‐3000を繋いだ。
薄口は薄口だが、パリッとはっきりしてる。
秋葉原のオーディオ専科で聴いたDS‐3000を思い出した。
こんな感じで鳴っていた。
お店ではもしかしたら3百BのPPで鳴らしてたような気もする。
スケール感が全く違う。目の前にそびえる感じ。
低域は何とか聴けるぐらいには出てきた。
しかし、低い方の「ズン」は無い。惜しい。
中音:声はEL34PPの時よりは自然だが、形がロクハンの時よりわずかにいびつな感じが有る。
これはもはやDS‐3000の性格だな。
これを考えるとEL34PPは良く頑張っていると思う。
決定的な差は、やはり薄口な点か。
エキスだけ取り出して鳴らしてる、そんな感じ。
肉感も艶もない感じ。
無い?もしかしてこれが正確な音なのかもしれない。
余韻が付きまとうのだが、これが心地よい。
特に低域の弦の響き。ブン、が堪らない。
ただ、定位は何か良く分からない。
楽器の位置が不明瞭だ。
これを聴くと高校の先生のところで聴いたタノンイのスピーカーを思い出す。
CD二枚目の中ほどで少し変わってきた。
ヴァイオリンがほんのり湿ってきた。音の厚みも少し出てきた。
ハムは無音の部分でほんの少し聴こえる程度。ほぼ問題無い。
AC点火にしては良い方ではないか。
聴く前は、もしEL34PPより良い音が出たらどうしよう、っと思ったが、今はEL34PPがこれに比べてどう鳴るか気になってきた。
TA‐F555ESXⅡを鳴らしてから真空管に遠ざかってた。
久しぶりにメインシステムを鳴らす日が近いのかもしれない。
20201114