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310Aのヒーターを交流点火に変更するのは簡単だ。
整流回路を取っ払って抵抗で落とすだけ。
勘で10Ωの抵抗を付ける。
電圧を測ると0.4Vしか上がらない。
なんで?抵抗を反対側にも付けなきゃいけない?
交流点火のヒーターはトランス巻き線の始まりと終わりに抵抗入れてるのをよく見るんだよな。
もう一個低い抵抗値にしてみよう。
・・・外してみたら、なんと10Ωではなく100Ωだった。
12Ω、15Ω、20Ω、100Ωを組み合わせて電圧を測り、最終的に9.2V程になった。
この辺で止めておこう。
310Aのスクリーングリッドの抵抗は390kΩで92Vほど出た(左テスター)。デカすぎるので100kΩまで下げて40V程になったので戻して70Vほどにした。
これでセッティングしてみた。
念のためテスターを繋ぐ。
スライダックのつまみを回し、電圧を上げていく。
ちと低いな。
AC80V程になったがグリッド電圧40V?
ここは70V程になるはずだが、間違えたかな。
もどして電圧測定。
なんと初段のプレートが320V。
おっとなんだこりゃ。
グリッド抵抗を換えるだけじゃだめだ。
電源のドロップ抵抗を2.2kΩから10kΩに変更した。
グリッド抵抗は300kΩの抵抗に1MΩをパラって
これで230kΩ。
どうせなら、という事でグリッド電圧の目標を85Vにした。
一般にはこの辺が良いらしい。
実際には83.8V、プレート電圧は141V程になった。
良い感じかも。
もう一度セッティング。電圧を上げるとまたグリッドが40Vほどにしかならない。
何かおかしい。
CDを掛けながら電圧を上げてるのだが、音は出てるんだ。
はて。
入力抵抗は、付いてるな。
もしかして、プリの出力にDC出てない?
測ってみたら40Vほども出てる。
なんだこりゃ。
取り敢えずDAPを繋いでパワーのみで鳴らしてみる。
右の音が小っちゃかったがケーブルの端子をぐりぐりしたら直った。
音は、普通の音になった。つまらない。
これなら6SL7の薄いが 「はかない」 感じの音も良かったのではないか。
でも不思議なんだ。
小さい音量でも聴くに堪える。
6SL7の時は、「もっと音量を!もっと。」と言う感じだった。
なんかインピーダンスの不整合が有って不満があったんだなと思う。
いまの91B型は詰まらない。・・・そうか?つまらないか?
なんか、圧倒的「標準の音」ではないか?
不満か?いや、まったく不満は無い。
「ちゃんと音が出てる」
2時間くらい掛けたか、最初有ったハムはだいぶ小さくなった。
もしかして、リファレンスな音?
少し声が曇ってる感じだが、多分個性の音。
ストレスなく、ふわっでもなく、さらっ、でもなく、普通に音が出る。
水墨画の様?
コーラスも心地よい感じは少ないが、しっかり、ちゃんと出てる。
オーディオ的には詰まらないかもしれないけど、アンプ設計者にとってはこの上ない音なのでは?
うわー、この音聴けて良かった。
6SL7で終わらず310Aにして良かった。ロシア管だけど。
20201112