前回のカートリッジ試聴で、SL-15Eが思いの外良かった。
セッティングでもう少し追い込めるかと思い、オーバーハング、アームの水平を見たが、それほど狂っては無いようだった。その時気づいたのが、タンテのガタ。いま、畳の上に集成材の板を敷いてその上にスピーカースタンドDK-5を置き、その上にMDFの薄い板を置いていた。ガタは全く無い。これをガラスとブチルのサンドイッチにしたらどうか。
音出し。普通の音になってしまった。MDF板のほうが、しっとり、低音も雄大。ただ、S/Nは良くなかったかも。
いや、このタンテ:TD-521。こんなに反応するとは思っても居なかった。タンテもその軸受けもそんなに精度は無いと思う。キャビの作りは良い。足をガチっと決めたからか、音がとても良い。TA-FA7ESとの相性もすこぶる良い。今まではオルトフォンの魅力は今一解らなかったが、こんな音出すならオルトホンも人気が出るのが解る。この音をみんなは「良い」と言っていたんだ。
やっぱトーレンス~SME~オルトホンは黄金の組み合わせだ。
試しにガラスブチルを取っ払って、DK-5にTD-521を直に置いてみた。TD-521の脚のフェルトがはみ出る。
ガラスブチルは有っても無くても音色は変わらない。つるんというか、コロッという感じになる。これはDP-80には良いかも知れないが、TD-521にはミスマッチだ。不本意だが最初のMDFに戻してみた。
やっぱりこいつだ。音色がやさしくなった。楽器の音色がプラスチックっぽかったが、木質になった。低音も下はあまり伸びてなく、量感も有る訳ではないが、深い感じが出てる。こんなんでチューニングになるんだ。以前だったらこんなの許せなかったが、今では少し余裕ができた。許容出来るようになった。以前は、音が悪くてもオーディオ用に良いと思われるものは使っていた。
心地よい音だ。こうなるとDP-80の脚ももっとしっかりさせたい。