メインアンプが思うとこまで行った。これ以上は良くならない気がする。
RchもLchに合わせ、まとめた。アースの取り方も合わせた。6SL7のカソードパスコンの銘柄が違うが。
カートリッジ:オルトホンSYNERGY
トーンアーム:SME312
ターンテーブル:デンオンDP-80
キャビネット:不明大理石
昇圧トランス:マラツンMC千
フォノイコ:ハットオーディオ製HEQ-LCR
プリ:上杉氏設計真空管による一段増幅+カソードホロア
パワー:ラジ技誌発表EL34PPmono(入力トランス付)
スピーカー:ダイヤトーンDS3000
高音はハイ下がりのようだが一応出ている。中音:ヴォーカルの像が大きく張り出しが凄い。低音は地響きのようなものは無く、ドンがバンという感じの軽い低音だ。トランジスタアンプとの比較になるのだが、各楽器、声の浮き上がりが良い。TRアンプは各楽器が面(音場)の中に埋もれ、ここが真空管アンプとの違いである。そして音色。表現しづらいが、TRアンプはなんか異質だ。それっぽく、各楽器が解るようには鳴っているが、なんか混じってる。金管楽器なのにプラスチックが混ざった楽器のような、というか。真空管アンプも異質ではあるが、余計なものは無く、ちょっと物足りない、空気のようなふわっとしたものだ。
今の音は入力トランスのターミネート抵抗を変えてしまい、以前のような広がりは無くなってしまったが、あれはちょっとやりすぎのような気も今はしている。今は、広がりはそこそこになり、中音に凝縮した感じに鳴った。これはこれで良い。
入力トランスに600Ω:20kΩのA-8713を使っているが、これをA-8711の600Ω:10kΩにしたらどうかとも考えてる。ここのインピーダンスは6CA7のグリッド抵抗が240kΩなため、多少の変更は吸収されて影響はないかと思う。
そして夜、じっくり聴いた。やはり中音の厚みが凄い。高音はやはり物足りない。ターミネート抵抗が20kΩの時は中高音がばーんと広がり、これぞ真空管(プラス入力トランス)の音、と喜んでいた。あれは異質な音、今の中域が厚い音を聴くと、これがまっとうな音か、などと思ってしまう。
一晩明けて、18kΩはやはり普通の音、並の音、と思えるようになった。やっぱ20kΩに戻そうと思った。
音出し。
やはりこの音でないといけない。私の頭頂の高さでスピーカーに向かって音場が広がる。
昨日は疲れていたのか、もうこのアンプはダメかも、と考えるようになった。今日は少し回復して、もう少し頑張る気に戻った。A-8713の周波数特性をネットで探したが、無かった。600Ω:600Ωのトランスを探したら、周波数特性が有ったが、30Hzから下降の始まってるものが結構あった。
昨日6SL7のグリッド抵抗を240kΩと書いたが、82kΩの間違いだった。こうなると入力の20kΩが10kΩになるのは結構影響が有りそうだ。いま、解体したLCRフォノイコに使うアイエスオーのNP-126が空いてるのでテストするか・・・。
嫌いなHPの中で、ターミネーター抵抗は聴感では決められない云々があったが、私の場合、結局最初の20kΩ、これが二次巻き線の値と一緒、という結果になった。測定せずに。プリも出力インピーダンスが結構いい処だったのだと思う。もう一つ言わせてもらうと、Pさんのシステムは他の組み合わせとは合わないとか。想像だが、すんごい偏屈なシステムでそれで完成してるものではないか。作った人が「音が良い」というと、結構鵜呑みにしてしまうものだ。私もPさんのシステムを一度聴いたことが有るが、自分のシステムの方が良い。
この低音は、一つ、位相ずれではないか?と思うようになった。そういう訳で、時定数を勉強しようかと思う。