analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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EL34PPmonoの入力トランスその15

2017-03-17 20:50:33 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

初段6SL7の負荷抵抗を100kΩに戻す。

そして試聴前に歪を計る。250kΩの時は17Wで10%ほど(前回のブログで10Wの時10%というのは間違い)だったが、今回は10Wで10%ほどだった。悪くなっている。

それでは音出し。おお、出た。まともな音。過去最高かと言ったらそんなことはない。透明感、空気感がいまいち。だが、音の出方が違う。音の実在感というか存在感がすごい。「作り物の音(録音された原音)を出してる」という感じだったが、「作り物の音がそのまま出てる」とでもいおうか。解像感が良い。加工されてない音がそこから出てる。いい。

 

250kΩの時はきつい、厳しい音だった。音は突き詰めると固くなり、そこを超えると厳しい音の中に柔らかい雰囲気が出るものと思っていた。硬い音を柔らかく聞かすのが音を突き詰めた結果かと思っていた。しかしキツい・硬い音はだめだ。聞くに堪えない。そんな音が昨日までの音だ。そんな訳で抵抗に東京光音のRN型を使った。デールの金皮は解像感はいいが、どうも音が固くなる。その点東京光音は癖がなくいい抵抗だ。

 

やはり真空管には使っていくうえで「いいところ」があるらしい。何が何でも、限界ギリギリで使うのも良いものではない時がある、そう思うようになった。真空管の寿命を考えて軽い動作をさせる、なんていうようなことを聞いたことがあるが、動作点だけの問題では無いらしい。

 

CDを鳴らすといいバランスで低音も出る。これなら充分だ。STEREO TYPEではもう少し量感があったが、そちらは中音にかぶってもいたので今のEL34PPmonoのバランスで良しとしよう。

 

一時はどうなるか?「パワー組直しか?」などと考えたが良かった。

 

でも今考えると、結局元の定数に戻っただけだ。入力インピーダンスを読み違えて堂々巡りをしてしまったようだ。それでも得たものは大きい。

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