analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ならばLL1689では? その1/11

2023-05-16 00:05:27 | 測定関係

LL1689も単体で測定してみた。

プリのOPT使用を想定してるため、13k:600と推測する。

差が分かりやすいように縦軸は-5dBとしている。

上グラフの赤線は一次側10k+10k。

全くダメなのは負荷が軽すぎか。

一次側13kに近付けるため、7.5k+7.5kとしたら黄色線のようになり、若干高域が持ち上がる。

4.8k+4.8kにしたら緑線のようになり高域が悪い。

3k+3kにしたら黒線のようになり緑線と変わらない。

 

高域が伸びるように抵抗値を変えたら12.4k+12.4kとなった。

下グラフ赤線。

念のため二次側の600Ω抵抗を300Ω(赤線)、180Ω(緑線)、100Ω(黄色線)も測ったが、低い方が良かった。ただし100Ωでは高域が若干上がり、100kHzでピークが大きくなるためこれは下げすぎと思う。

200Ωが良いところではないかと思う。

っとすると、LL1689は13k+13K:200Ωということになるのか?

電圧比を計算すると8+8:1で公称9+9:4とは少し違うな。

あとでLL1689のタップを確認しよう。

 

しばらくうだうだ続きます。

 

20230430

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まとめてみる

2023-05-12 00:03:29 | 測定関係

三台のライントランスを測定した結果をまとめてみる。

下グラフの、

NP‐126は 10k+10k:1.5k 赤線

A‐8713は 10k+10k:600 黄色線

LL1689は13k+13k:200 青線

測定した結果より、A‐8713はさすがという感じ。波形の乱れもなく20k;600がそのまま使える。

NP‐126は600Ωに1.5kを掛けたほうが良い。低域も損失が少ない。

L1689は低域が見劣りするが、何かもっと良い使い方がある気がする。音はNP‐126とよく似てるのだが。

 

 

少し考えてみる。

(私の解釈ですので間違えている可能性大です。鵜呑みにするのは危険です。)

パワーのIPTはA‐8713をLL1689に替える。

これは周波数特性というより伝送ラインのマッチングを考える。

初段グリッド抵抗は48k。これはNP‐126の600Ω側は実際1.2k(一次側10k使用)だとして最良が1.5kだったので1.25倍。600Ωの1.25倍は750Ω。このようになるグリッド抵抗が48k。

 

LL1689は一次側が200Ωの時が一番良かった。プリのOPTのNP‐126は20kで使った時が二次側が200Ω程になる。よってこれでLL1689のマッチングをとってみる。

 

以上なのだが 「負荷が軽いと高域が伸び、重いと低域が出る」 という一般説がうちの機器にには当てはまらないな、っと思ってた。

NP‐126だけ追い込んでもA‐8713が外れる、なんていうもぐらたたき(?)みたいな状況だったのかもしれない。

この辺は実際の音を聴いてみて判断したいと思う。

 

20230430

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ではA‐8713を測定してみる。

2023-05-11 02:30:59 | 測定関係

A‐8713を測定するにあたって、NP‐126の資料を参考にしてみる。

上図のグラフ三番目の物。これはIPTでの使用を想定している。

結果は下グラフ。

最初は赤線の現状で、二次側(R2)に22kを繋いだ。一次側は600Ω。これだと高域がいまいち。

でも聴感は高域が伸びてたんだけどな。

そこで定格と同じ10k+10kとした。

青線。これが素晴らしい。

念のため一次側の抵抗600Ωを300Ωにしたら黄色線のようになった。

高域が盛り上がってるように見えるが、エクセルのスムージング機能のせいで実際はフラットだった。

以上からすると、A-8713は定格で使うのが良いようだ。

 

20230429

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伝送ライン1.5kを測ってみた。

2023-05-10 00:07:44 | 測定関係

伝送ラインを1.5kにすると、プリに使ってるNP‐126は高域が伸びるハズ。

聴いた感じはいままで何聴いてた?ってほど変わった。

ただ、低域はさみしい。高域が伸びたことによって低域の質も変わる。

これを低域が太くなった、と思いたかった。

 

このことの確認もあり、実際の動作が試算とどのくらい離れてるかも見ておきたかったので測定してみた。

伝送ラインは1,429Ωとなった。割といいところに行った。600Ωの2.38倍。

パワーの入力インピーダンスは抵抗置換で1,398Ω。これもいいところ。

プリの出力インピーダンスは557Ω。ここは400Ω程だと思ってたがまあいい。

5687の負荷は20.3kΩ。ここは公称で5kの2.38倍で12k程になるハズだったが20kを超えた。

 

思ってたより予想と近かった。まあ、5687の負荷が倍だが?

 

そしてF特を測った。

上グラフの低域が一番悪い緑線が今回のプリとパワーを繋いだもの。やっぱこうなるか。

高域が盛り上がってるので負荷をもう少し下げたほうが良いのかもしれない。

そうか、高域が伸びて抜けが良くなったのはこれだ。

今思うと高域が過剰だったような気もしないではない。

負荷を下げれば高域が下がって低域が太くなるかもしれない。

けどそんなに変わらんだろう。

 

トランスは難しい。

けど少しは使えるようになったかな。

 

20230430

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他のトランスは?と考えてみる。

2023-05-09 00:06:16 | 測定関係

先日アイエスオーのNP‐126を単体で測定してみた。

OPTで使う場合、一次側は3k+3k、二次側は1.5kにした方が高域が伸びて良い感じだ。

ならば他のトランスは?やってみよう。

ただ、不安もある。

20k:600のトランスは10k:1.5kで使った方が良い。

パワーのIPTのタムラA‐8713はどうなの?

もしかして600Ωではなく300Ωが良かったら?

マッチングが取れない。

最適負荷が取れない。

プリのOPTとパワーのIPTは同じ銘柄のほうが良いのか?

だとしたらA‐8713は直流が流せないからNP‐126をIPTとしてパワーにつないだほうが良い・・・

のか?

 

この辺のめんどくささもトランスが使われなくなった原因か。

 

20230501

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NP‐126単体で測ってみる その6/6 最適値

2023-05-04 00:05:44 | 測定関係

トランスを定格で使って測定した結果は前回まとめた。

それによりF特をもう少し良くできないか?っと思った。

赤線(1,200Ω)とハイ上りの緑線(1,800Ω)の中間・・・

1、500Ωならどうか?

上グラフの赤線。

なんと上手く行った。

一次側は3.3k+3.3k。

今回トランス単体で測ったものは中には「あれ?」っと思うようなものがあった。

なんか条件を間違えたかな?ってのが有ったのでもう一度入力信号を上げて測定してみた。

ほぼおんなじ。

多分間違いは無いと思う。

 

減衰比は-6.8dBとなった。

 

 

以上により、NP‐126は10kタップで使う限り、負荷を1.5kΩにした方が良い。

という結論。

 

勝手がわからずあれこれということになったが、一先ず満足いく結果になった。

 

さて、ルンダールのトランスだが、どうしよう。

やっぱ測定してみるべきか。

 

20230422

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NP‐126単体で測ってみる その5/6 まとめ?

2023-05-03 00:04:28 | 測定関係

ここまで測定してきたものをまとめてみる。

タップを10kで使った時は二次側は600Ωより1,200Ωの方が良い。1,800Ωにするとピークが出来る。

負荷によりF特が変わるんだ。

いままでは真空管の周波数特性が変わると思ってた。トランスの周波数特性が変わるんだ。

 

一次側は3.3kΩが良い。

5.1kや1kでは高域が悪くなる。

これを真空管の内部抵抗と考えると3k前後で多少は振れても大丈夫。

これが今回の測定の判断。

下グラフ赤線。

ちなみに高域の悪い青線は二次側600Ωの場合。

増幅度、というかこの場合は減衰率はほとんど一緒だ。

 

タップを20kで使った時は二次側は600Ωが良い。1,200Ωにすると高域にピークが出来た。下グラフ黄色線。

まああとは10kタップと大体同じ。

 

 

今思うとこれらは聴感と一致してると思う。

 

20230422

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NP‐126単体で測ってみる その4/6 ちと疑問

2023-05-02 00:05:42 | 測定関係

ここまでやっててなんだが、なんかおかしい。

低域が良すぎで高域が伸びてない。

今までの測定結果を見比べたがだいたいこんなところだった。

多分間違いは無い。

 

低域は問題なさそうなので、高域を考える。

今まではトランス二次側は、一次側が10kになるようなタップで使ってる。

これを20kにして測ってみた。

上グラフの緑線。

これだと30kHzで-1dB。

15Hzでー0.3dB。

今までの測定とはメーカー測定値は高域はまあいいが、低域が少し悪い。

トランスタップ10kΩではなんか全く合わないが、20kだと高域低域ともまあいい感じか。

私の測定器の問題もあると思うが、メーカーはきれいな線に修正してるかも?

 

測定繰り返してやっとここまで見えてきた。

 

20230422

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NP‐126単体で測ってみる その3/6 二次側を替えてみる

2023-05-01 00:03:44 | 測定関係

今回はNP‐126の二次側の負荷を替えてみる。

600Ω、1,200Ω、1,800Ωとしてみた。

高域の盛り上がってるのは二次側1,800Ω。

赤線は1,200Ω

青線は600Ω。

これ見ると600Ωはハイ落ち。

赤線が一番いい。緑線はハイ上りでダメかも。

 

 

ハイ落ち、おかしいな。

600Ωで高域が10kHzとはなんだ?

プリとパワーを繋いだF特はもっと良かったのでこれはなにか問題あるな。

 

もしかしたら今までの測定に問題ありか?

 

20230422

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NP‐126単体で測ってみる その2/6 一次側抵抗色々

2023-04-30 00:02:02 | 測定関係

今度は一次側の抵抗を20kから10kにしてみた。

これだとなんだか分からない。F特的にはまあ問題ないのだが今回は分析なので、縦軸を広げてみる。

下グラフ、高域の一番いいやつ、青線は一次側抵抗が3.3k。

黄色線は15k。

赤線は5.1k。

緑線は10k。

青線は低域の一番悪いもの、20k。

(黄色線の15kが謎だが)抵抗が大きいほどF特が悪くなる。

20kはアイエスオーのF特と同じくなると思ったが全く違うんだな。

 

 

 

ここで問題、この抵抗って何なの?

トランスのインピーダンス、終端抵抗みたいなもの?だと思ってたが、真空管の内部抵抗の代替えなのか?

だから5687のrpが3kとするとそれが一番いいのか?

試しに1kも測ってみたが、上グラフ黄色線の15kと重なった。

(もしかしたら前測った15kと1k間違えたかな?なんても思っている)

とすると、このトランスは一次側3kが一番いいのか?

この次は二次側負荷を600Ωから1.2kにしてみるか。

 

20230420

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NP‐126単体で測ってみる その1/6 小手調べ

2023-04-29 00:07:10 | 測定関係

部屋を片付けてゆっくり聴いた。

トランジスタアンプの音はスケール感がある。

真空管アンプは中音が張り出し鮮やか。

ああ両方出てたらなあ。

 

 

気持ちに余裕が出てきたし、めんどくさいことをしてみる気になった。

 

NP‐126単体で測定。

測定方法はアイエスオーの資料を参考にする。

 

まずはトランスを20k:600Ωで使った場合、

これ以降はトランス二次側には600Ωを繋いでいく。

上図の三種あるF特の真ん中、一次側に20kΩ固定抵抗を繋いだものが下図赤線の物。

(間違いです。 rp=Zp/2より10kになります)

トランスの一次側タップ、P-B-PのPには20kΩ、Bにはアースを繋ぐ。

下図黄色線は一次側に15kの抵抗を繋いだもの。LL1689(13k)に近いものとしてみた。見づらいが緑線も重なっていて、これは20k。

赤線も20kだったが、これは失敗だった。アースを繋いでなかった。

低域の最終端がヒュっと下がってる青線は10kとしたもの。

これを見るとなんか問題なさそう。

ッテか優秀。

まずは小手試しで、これから詰めていこう。

 

アエスオーの資料によると20kより10kの方がF特がよさそうだ。

次回は10kでやってみる。

 

※しばらくだらだら続きます。

 

20230419

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レイアウト変更

2022-12-31 00:06:56 | 測定関係

スピーカー以外の機器類をリスニングポジションの左手に置いている。

空間を有効に使うようにこうしたが、

左手で操作しなければならなく、押入れがふさがれる。

何より左のスピーカーがパワーの棚に少しふさがれる。

 

入口が少しふさがれるが、反対側の右手にしてみる。

右手で操作できるが配線がすっきりしない。

まあやってみる。

このために部屋を片付けなければならなかった。

これが面倒でなかなか開始できなかった。休みも限られてるので何とか実行する。

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測定器が変?

2022-09-15 00:02:52 | 測定関係

測定結果があまりにも悪かったので、原因を探す。

プリカパワーか。

 

まず単体でパワーのF特をとってみた。

出力は0.5VとしてF特を測っている。

発振器の周波数を最低の15Hzに下げると出力がゼロになる。ゼロはおかしい。

40Hzに上げると出力がゼロから0.3Vほどに遅れて上がった。

なんだこれ。

周波数調整つまみをいじってると出力が上がる周波数が30、20、っと下がっていった。

パワーの出力を測ってたが発振器の出力を見るために入力に繋ぎ変えてみた。

発振器出力を直接測定器とDMMで測ってみた。

発振器がおかしいようだ。

オーディオ測定器のUA‐3Sは平成23年12月の購入だ。

もう12年、コンデンサーが抜けてるかも。

 

 

発振器かぁ、ネットのWAVEGENE使えるかな?

ダウンロードしようとしたらもう終了という・・・

残していてくれた人がいたようで、使わせてもらった。

 

 

これで測定してみた。

下グラフ赤線。

1kHz以下はWAVEGENEを使い、上は20kHzまでしか使えないようなのでUA‐3Sを使ってみた。

ピークがいくつかあるな・・・上もだめかもしれないな。

低域は若干良くなってる。

ここで変な山を適当に均してみた。

下グラフ太い緑線。

パワーの特性はあまり変わってないかな。

 

20220910

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測定してみた

2022-09-14 00:05:35 | 測定関係

音が見えてきたので測定してみよう。

まずはパワー(入力トランス付きEL34PP三結)のみ。

今回の変更は主に初段の12AU7のプレート抵抗を100kから51kにした。

 

3%歪で出力17.4W。少し悪くなった。

この時の入力電圧は1.075Vacだからあまり変わらない。

12AU7の出力電圧(カップリングコンデンサーの出側のAC電圧)をは31Vになった。これも前と変わらない。

ここまではU7のプレート抵抗を変えたことの影響はないと思う。

 

ここでプリをつないでF特を見てみた。

なんと、良くない。

下グラフ赤線。

これじゃあ低音無いわな。

 

※この後問題が出ます。

 

20220910

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測定器の比較

2021-04-06 16:04:42 | 測定関係

測定器類の計測値の比較してみた

 

各測定器

オーディオ測定器 UA‐3S

DMM1009

DMM 1012

ノイズメーター VT‐172

オシロ CS‐1575A

 

 

まずノイズメーターVT‐172のチェック

信号を入れたプリの出力にVT-172とオーディオ測定器UA-3Sを接続し、比較する。

信号は200Hzとし出力はUA‐3Sで0.5Vにセット。

VT-172は0.03Vと表示し、どうしても差が出てしまう。

測定ケーブルをオシロなどの物とも色々変えたがみな同じだった。

仕方なくYT‐172のレンジを二つ下げ、RELATIVE REFつまみを回し、無理やり合わせた。

そうすると若干差が有るが、UA‐3Sと連動するようになった。

ただ、レンジの半分以下の表示でもOVERLEVELのランプが点いてしまう。

 

 

 

各機器の接続方法

プリアンプの出力に600Ω固定抵抗を繋ぐ

そこにはUA-3S、オシロ、1012を繋ぐ

OPT一次側に1012を繋ぐ

UA‐3Sの発振機出力はプリアンプ入力またはOPT一次側に繋ぐ

 

 

 

 

測定の種類 発振器出力は

200Hz、400Hz、700Hz、1kHz

で、それぞれプリ出力

0.1V、0.2V、0.3V、0.4V、0.5V

を測定する。

① 電源をON、信号入力を入力側として上記各周波数・出力電圧を測定(アンプの測定)

② 電源をON、信号入力をOPT一次側として上記各周波数・出力電圧を測定(OPT単体の測定)

③ 電源をOFF、信号入力をOPT一次側として上記各周波数・出力電圧を測定(ひとつ前の測定が真空管5687の影響を受けるか?)

④ 接続機器の影響を見るためVT-172、1012を外し、電源をOFF、信号入力をOPT一次側として上記各周波数・出力電圧を測定。

⑤ 1009で前回の出力端子の電圧測定値を合わせ、同じ時の出力を1012との比較のためUA-3Sで測定する

⑥ 電源OFFでOPT一次側に信号入力 アンプ出力にオシロとUA-3Sを繋ぎ、出力の増減で差が出るか比較。

 

(オシロの画面にテープを貼って出力の位置に線を引き、ほぼ等倍になっていることを確認)

 

 

 

考察

VT‐172以外 特に機種間の差は無いと思われる

 

 

昇圧比の推定。

NP-126の昇圧比は4.9。過去の結果とほぼ一致する。

 

20210322

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