なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

腸閉塞

2023年10月09日 | 腸閉塞

 10月4日に記載したS状結腸癌の83歳男性は、3日から腹部膨満と間欠的腹痛が始まった。4日の午後に予約外で当院を受診した。

 がんセンターではS状結腸癌の進行で腸閉塞になる可能性があると説明されていた。そういわれると、以前なかった便秘傾向を自覚するようになっていた。

 その日がんセンターに連絡すると、まずは近医を受診するようにといわれたそうだ。近医は当院になる。

 腹部が膨満して、全体的に軽度の圧痛があった。嘔気はなく、水分はとれる。聴診すると金属音が聴取された。腸閉塞を来しているようだ。

 腹部単純X線では立位でニボーを認める。腸管の拡張・消化液の貯留程度を見るために、腹部CT(単純)を行った。S状結腸の口側の腸管が拡張してガス貯留が目立つ。消化液貯留はそれほどではなかった。 

 部位的には肛門側からのドレナージがいいのだろうと思うが、当院ではできない。(器具を取り寄せれば消化器科医がやるが、病状として当院入院にはできない)

 地域医療連携室からがんセンターに診療情報提供書を送ってもらって、翌日の受診予定となった。

 

 その日は認知症の妻がデイサービスから戻って来るので、外来での点滴もできない。がんセンター受診は、県庁所在地在住の弟が来てくれているそうだ。前回の入院時は妻をショートステイに預けていた。今回もがんセンターは入院準備をして受診するようにといってくれているので、また預けるしかないだろう。

 

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