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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

RS3PE?

2022年01月01日 | Weblog

 12月28日仕事納めの日は火曜日で、火曜日は再来以外に経過をみる患者さん数人の予約を入れている。血清PSA高値の患者さんの結果を待っている時に(高値で希釈再検になった)、内科新患の患者さんを画面で確認した。

 内科新患は内科の若い先生が担当している。受診数は少ないが、そのうちの81歳女性が気になった。11月半ばに市内の医院から、炎症反応高値で紹介されていた。1か月以上外来で経過をみていることになる。

 炎症反応は当初、白血球7800・CRP8.0だった。その1週間後に、白血球10000・CRP17.5まで上昇したが、その後は初診時に近い値まで低下していた。明らかな発熱はなしとなっているので、あっても微熱なのだろう。

 肺炎や尿路感染症などの感染症は否定的だった。途中で血液培養2セットが提出されたが、結果は陰性だった。リウマチ膠原病のマーカーの提出しているが、やはり結果は陰性だった(血管炎などは否定はできないが)。

 症状は当初から腰部・大腿近位の痛みだった。両肩・上肢の痛みは記載されていないので、さほどないのだろう。整形外科外来に紹介しているが、整形外科的には関節の炎症はない(?)とされた。

 そのうちに左上肢の浮腫が出現して、蜂窩織炎の治療をしたりしているが、結局四肢の浮腫(遠位部)が出現した。その日はRS3PE症候群として、プレドニン10mg/日投与で経過をみることになっていた。

 外来を9回受診しているので、少なくとも歩行できないくらいの症状ではない。画面で経過を確認したところでは、確かにRS3PE症候群のような気がする。年明けに受診で、症状・検査値の改善が期待される。

 昨年の若い先生は3年目なので、こういう症例は絶対相談されたが、今年度は7年目の先生なので相談はされない。(自治医科大学卒の義務年限中の先生たち)

 

 自治医科大卒の先生たちは9年間の義務年限があり、県内の自治体病院・診療所に派遣される。4年前から当院にも派遣してもらえることになった。3年間は卒後3年目の先生方で、今年初めて7年目の先生だった。派遣を決めるのは県の意向なので、来年度はどうなるかわからない。

 

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