12月31日は大学病院の外科医が日当直に来ていた。こんな時期に来てもらえるのはありがたい。
大晦日だが、他の日よりも多くの患者さんが受診していた。年末・年始の雪で、滑って転倒して骨折した患者さんが目立った。
53歳女性は当院の職員で、出勤してきて駐車場から病院向かって歩いて来て転倒した。左の脛骨・腓骨を骨折して激痛があった。前日の当直は皮膚科医だったので、ちょうど病院にきた外科医がシーネ固定してくれた。
そのまま地域の基幹病院整形外科に搬送した。当院は外科手術はできず、整形外科医(73歳)は外来診療と骨折治療後のリハビリだけ担当している。
70歳女性は転倒して、右橈骨遠位端骨折と右腓骨骨折を来した。こちらも基幹病院に搬送となった。
上腹部痛の85歳女性は急性膵炎を来していて、こちらも基幹病院消化器内科に搬送していた。総胆管が拡張している(胆嚢も)が、結石ははっきりしない。血清アミラーゼは高値だったが、肝機能は正常域だった。
機序からは総胆管結石疑いだが、肝機能がまったく正常だと、膵炎そのもので膵腫脹から総胆管末端が狭窄して拡張した可能性もある。
年末年始は特別料金になっているのかもしれないが、もっと楽なバイトもあるはずだ。さすがに大晦日の深夜帯は受診がなかったので、夜は寝られたのはよかった。
それにしても基幹病院もよく搬送を受けてくれたもので、こちらも感謝。