なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

蜂窩織炎

2020年03月30日 | Weblog

 地域の基幹病院に通院している82歳男性が、先週の金曜日から発熱が続いているので受診したいと病院に電話した。保健所に連絡するようにと言われたそうだ。保健所から、新型コロナウイルス感染症の検査適応ではないが、と診療依頼された。

 話を聞くと、呼吸器症状はまったくなかった。心臓バイパス手術後で循環器内科に、前立腺癌で泌尿器科に通院しているそうだ。尿路感染症ではないかと思われた。

 診察室で、実は足が腫れていてと両足を出した。両下腿~足の浮腫がある。そして右下腿は発赤・腫脹・熱感があり、痛みもある。一部は自壊して汁が出ていた。蜂窩織炎だった。爪・足白癬があり、細菌感染が起きそうではある。

 浮腫は心不全の症状かと思ったが、心拡大・肺うっ血の所見はなかった。BNPは110くらいだが、ふだんがわからない(紹介ではないので、診療情報提供書はない)。

 いつからの浮腫かと訊くと、昨年から?続いているという。熱が出てからではないのだろう。低アルブミンがあり、それが関係しているのだろうか。DVTも気になるので、エコーを入れることにした。

 発熱が続いて食事摂取量が低下してふらふらしており、入院希望だった。血液培養2セットと尿培養を提出して、セファゾリンで治療を開始した。

 

 土曜日に、amazonに注文していた「援助者必携 はじめての精神科 第3版」が届いていた。ファンである春日武彦先生の著書で、初版・第2版と購入してきた。本のサイズが小さくなって扱いやすくなっている。今回は全面改稿ということで、1週間楽しめそうだ。

 

 

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