なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

緩和ケア多し

2016年01月15日 | Weblog

 昨夜午前1時前に基幹病院腫瘍内科から転院してきた原発不明眼の87歳男性が亡くなった。宿直の外科医に死亡確認してもらった。演壇モルヒネの持続点滴を継続して、最期は濃度を下げても良かったが、そのまま継続した(10mg/日と少量だった)。

 直腸癌・肝転移・肺転移(気管支拡張症・慢性呼吸不全)の67歳男性はしだいに食事摂取が少なくなり、点滴をしていた。癌性疼痛と呼吸困難があり、内服ができる時とできない時が出てきたので、塩酸モルヒネの持続点滴を開始した。7.5mg/日だが、今のところ効果があって、穏やかに過ごしている。

 昨日県立がんセンターから転院してきた肺癌の79才男性は脊椎全体に転移があり、横臥した姿勢からの起き上がりがつらいようだ。がんセンターで伝えられた予後は2か月という。この方はアセトアミノフェン+NSAID+フェントステープ。

 1週間前に同じく県立がんセンターから転院してきた肺癌(扁平上皮癌)の82歳男性は、案外食事摂取が良く、胸水貯留も進行しなかったので、来週月曜日にいったん自宅退院とした。2週間後に外来予約として、調子が悪い時はその時点で再入院とした。目標は自宅で1か月だ。

 今日また県立がんセンターの、今度は泌尿器科から電話が来て、前立腺癌終末期の80歳男性の転院依頼だった。地域医療連携室で来週中の転院を手配してもらった。

 来週の土日に県の緩和ケア研修会に行くが、最近普段より緩和ケアが増えている。取り立てて目新しいことが聴けるわけではないが、研修会受講済みが一種の資格になっているので、必要なのだった。

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