なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

空振りの泊まり

2016年01月16日 | Weblog

 昨日の金曜日は内科の当番だった。宿直が外部の病院の先生でもあり、今日は午前中と午後に予定があって新規入院があってもすぐに病院にいけないため、病院に泊まって待機していた。外科の当番の先生も泊まっていて、腸閉塞の入院があった。内科の新規入院はなかった。昨日3名入院させた内科の若い先生が朝病院に来ていたので、その患者さんたちについて検討した。

 一人は肝右葉に一区域以上を占める腫瘍があり、肝細胞癌ではなくて、腹部造影CTで見ると肝内胆管癌のようだ。これは外科に相談する予定。別の80歳代女性は進行胃癌だった。内視鏡検査をした消化器科医、さらに外科医との相談になる。もう一人は心房細動・心不全の80歳代男性だった。最初の二人は消化器科で、あとの一人は循環器科で入院としていいと思うが。

 病院では2月の診療システムの導入に向けて、今日システムの試運転をしている。昨日夜まで、請け負うNECが機材を搬入していた。1月29~31日に新規システムへ移行する(電子カルテになる)。その間伝票での運用になる。29日(金)~30日(土)は臨床微生物学会で不在だが、31日(日)は日直なので、混乱の中での診療となる。なんとその3日間はテレビドラマの撮影が病院である。事務を何を考えているのだろうか。

 今日の午後は、サイエンス漢方の講演会があった。講師はおなじみの井齋偉矢先生で、今日は「がんと漢方」として抗がん剤治療や放射線治療時の副作用対策に使える漢方薬の話を、また「痛みの漢方治療」として慢性疼痛に使用する漢方薬の話をされた。5月か6月に集英社新書で、痛みの漢方治療の本が出るそうだ。

 

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