なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

困っていることいろいろ

2016年01月27日 | Weblog

 昨日内科の若い先生(女性)から、29歳女性(当院看護師)の喘息とじんましん症状について相談された。名前を聞いて思い出した。昨年末のインフルエンザ予防接種で、気道狭窄と膨疹が出現した方だった。ステロイド注で対応して何とか軽快したので、来年ば予防接種はさけることにした。

 以前にも喘息症状とじんましんの治療歴があったそうだ。先週末から吸入ステロイドとテオフィリン徐放薬・シングレア内服で治療を開始していたが、喘鳴が続いている。酸素飽和度は正常域で、発熱はない。風邪気味だったというが、喘息症状そのものかウイルス性気道感染か区別しにくい。小さな子供がいるので、入院はしたくない(絶対入院の病状ではない)。日曜日に救急外来を受診して、ステロイドの点滴を受けていた。注射はしたくないので、内服希望という。胸部X線は異常がなかった。採血もしていて、白血球数はステロイド注の影響かどうか、12000でCRP3.2だった。

 プレドニン30mg/日内服を3日行って、経過をみることにした。抗菌薬なしでステロイドのみも不安(医師側が)ということで、レボフロキサシン内服併用とした。ステロイドの漸減の仕方は今週末の病状で決めることにした。喘鳴などが悪化すれば、今日また相談のはずだったが、何も言ってこなかったので、たぶん悪化はしてないのだろう(忙しくて訊くのを忘れた)。

 今日の内科再来に来た34歳女性は糖尿病で通院している(脂質異常症と脂肪肝も)。統合失調症で精神科病院に通院している。ジプレキサ投与でHbA1c15%になって紹介されたところから治療が始まった。入院治療後にHbA1cが6.4%まで低下したが、その後の外来通院では着々と上がって、10%を越えてきた。今日は13%。入院は今職業訓練校に言っているのでできないという。自覚的には症状がない(多尿はあるはずだが)。

 入院中はインスリン強化療法だったが、途中から内服のみで改善したので、自己注射はしてなかった。今回外来でGLP1受容体作動薬と持効型インスリンを開始していた。まず持効型を増量して経過をみることにした(他にメトホルミンとSU薬のグリミクロンが少量入っている。昼に超速効型を注射しにくいが、強化療法に戻さないとだめかもしれない。(現在精神薬はリスパダール)

 消化器科の先生が左上肢のしびれ・感覚鈍磨が出て困っている。他の医師から強制的に頸椎MRI受けるようにいわれて撮影した。整形外科医と相談して、おそらく脊椎外科専門の病院に紹介になる。消化器科2名のうち1名が開業で辞める予定なので、長期に休暇を取るようになると病院としては大変だ。

コメント
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