なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

糖尿病、咳喘息?

2016年01月13日 | Weblog

 今日は年末年始で休みの分の患者さんが入っているので、いつもより多かった(来週も相当に多い)。糖尿病で困っている患者さんのひとり44歳男性が受診した。HbA1cが13%。インスリン・GLP1受容体作動薬・メトホルミン15000mg/日・SU薬で治療しても下がらない。肥満も変わらない。教育入院は仕事の関係で無理だという。結局インスリン量を増量するしかなかった。

 66歳女性が1週間前からの咳がひどいという訴えで受診した。夜間から明け方がひどい。この方は気管支喘息の家族歴がかなり濃い。ところが、ご本人は咳のみで喘鳴が聴取されない。夜間~朝方にはあるのかと訊くと、喘鳴はないという。日中いくら強制呼気をさせても、呼吸音は正常だった。これまで、喘鳴があれば気管支喘息重積発作(程度は中等度くらいか)といえる症状で入院したこともある。気道感染はウイルス性はあるかもしれないが、少なくとも細菌感染(肺炎)はなかった。

 昨年も咳の発作が続いて受診したが、娘の出産で首都圏に行くため、入院できないといわれた。デカドロンの点滴をして、デカドロンの内服を処方した。幸いに数日後に戻ってきた時は症状が軽快していた。プレドニン内服にして漸減中止した。普段はシムビコートの吸入をしていて、安定している。今回は自分で吸入回数を1回追加しているという。朝夕2回2吸入ずつしていて、発作時は2吸入追加可能としていた。いつものようにデカドロン4mgの点滴をして、程度は一番ひどかった時よりは軽いので、プレドニン20mg/日を3日、15mg/日を3日内服して来週再受診とした(軽快しない時は今週再受診へ)。咳喘息としか表現のしようがないが、喘息に準じた今の治療でいいのだろうか。

 今日は病院経営を分析する会社の人が来て、院長室(応接室)で病院幹部が集まって報告を聴いた。県の方針が3月にあり、それを踏まえて当院の経営方針を出さなければならない。病棟のひとつを、今はやりの地域包括ケア病床にする方針になりそうだ。

コメント
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