なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

糖尿病足壊疽

2016年01月08日 | Weblog

 68歳女性が糖尿病足壊疽で、居住している町の病院から当院の外科(血管外科)に紹介になった。血糖500mg/dl、HbA1c13%だった。意識は清明で普通に飲食はできる。尿ケトン陰性。患者さんが来る前に外科医から相談を受けて、半日くjらいインスリン持続点滴を併用することも考えていたが、週明けまでステイディングスケールで経過をみてもらって、その後に強化療法へ持っていくことにした。

 健診は受けていないそうだ。足の病変を家族に隠していたらしいが、いよいよ隠し切れなくなったそうだ。病棟に見に行って、インスリン自己注射は難しそうな印象だった。まったくの無治療なので、強化療法で糖毒性を解除すると、ある程度経口薬でいける可能性もありそうだ。

 両側足趾が黒色になり、両側下腿は潰瘍が散在して、周囲に発赤を伴っていた。38℃の発熱がある。病変の深度が正確にわからない。測定動脈の拍動は触れるので、見込みがあるかもしれないが、最悪の場合が下腿からの切断になるという。今時ここまで放置するのも珍しい。

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