Snowtree わたしの頭蓋骨の下 *鑑賞記録*

舞台は生もの、賞賛も不満もその日の出来次第、観客側のその日の気分次第。感想というものは単なる個人の私感でしかありません。

サントリーホール『ワレリー・ゲルギエフ指揮「ロンドン交響楽団」』 C席RAブロック

2010年12月01日 | 音楽
サントリーホール『ワレリー・ゲルギエフ指揮「ロンドン交響楽団」』 C席RAブロック

マーラー『交響曲第9番』の1曲だけの演奏です。とても繊細なマーラー交響曲第9番でした。

やっぱりロンドン交響楽団はレベル高いなあと思いました。特に第3~4楽章が素晴らしかった。弦の音色が耳に残る。この楽団の弦はほんと巧いと思う。管のほうは聴いた位置のせいもあったかもしれないけど、時々雑な音が出てた気がする。でも集中度の高い演奏であったことは確か。 最終楽章が終って最後の音が消え、たぶん15秒近く客席含めて無音になりました。そうよ、この時間があるべきなのよ。そのあと万雷の拍手。 無音の音色ってあるんだなあって思った演奏会でした。

今回の演奏はダイナミックでエモーショナル演奏を求めたら違うってなりそうな感じでもありましたが、私は今回の演奏、気に入りました。曲想に感情が入るのではなく曲そのものを音として提示してきた、というように感じました。音の面白さのほうが先に立った演奏だった。

にしてもゲルギエフってほんと面白い指揮者ですね。 ゲルギエフのおっちゃん(笑)の指揮はやっぱ独特。ひらひらっとな。顔と手の動きのギャップが~~。にしても曲の組み立てがこの方、ほんと緻密で繊細なのね。


サントリー大ホール
ワレリー・ゲルギエフ指揮『ロンドン交響楽団』
【曲目】
マーラー『交響曲第9番ニ長調』