横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

コクサギとカエデ

2007-04-21 08:33:01 | 近所

葉っぱが茂る腋から伸びた総状花序に小さな花がついている。


コクサギ(ミカン科)
これはコクサギの雄花で、花弁と萼片は各4個、雄しべも4本見える。

クサギといえばクマツヅラ科の木で花も実も優れて美しいが、
コクサギは科も違うし花も地味だ。
なぜクサギ? 答えは小さい臭木ということにちがいない。
ただし、クサギは臭いと言い伝えられているが、
現代人にはピーナッツバターのような良い香りと感じられるのではないか。


コクサギは雌雄異株で、雌花のほうは花序を作っていない。


撮るタイミングが遅かったか、柱頭は見えず実り始めているのだろう。
子房の上にポツンと見えるものが退化したオシベかもしれない。


これは4月始めの雌株の枝の様子で、昨年の実の殻が見える。
意識して撮ったものでないので分かりにくいが葉のつき方に特徴がある。
互生なのだけれど一つずつ互いちがいでなく、
実のすぐ上の葉序と花芽をはさんだ一番上の葉序が同じ方向に出ている。
こういうふうに二つずつ互い違いに出るのをコクサギ型葉序というそうだ。
ケンポナシやヤブニッケイのほかサルスベリでも見られるという。

小さい花という以外はコクサギと何の関係もないが、
記事のタイミングを失いそうなので以下を付録にする。

ノムラモミジ(カエデ科)
新芽から紅ければ、花も紅い。


プロペラのような実も赤いが、昨年のが飛びそこなったのだろうか。


ミヤサマカエデ(カエデ科)
この黄緑色の花は、目にすることの少ないミヤサマカエデ。


葉の形がカエデとは思えないが、実が出来ると納得できる。
下の写真は昨年5月下旬に撮っていた。