横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

郁子に木通・・読めない

2007-04-17 09:12:19 | 近所

家から15分ほど北へ歩いたところで、
道端に絡む木の新芽がきれいだなと足を止めた。
よく見ると白い蕾もついている。
帰って調べてみると、どうもムベらしい。


ムベ(アケビ科)
2日ほどして見に行くと、まさしくムベの花が咲いていた。
常緑なのでトキワアケビともいう。


ムベの雌花
アケビと同じように雌雄同株で、雌花の柱頭は3本。
うまくすると実が3個ならんで出来る。
前に別の場所で見た 実の様子 

ムベの雄花
オシベは6本らしいが合着している。

花弁のように見えるのは萼であることもアケビと同じだ。


アケビ(アケビ科)
アケビは市民の森の入り口の小川のそばに咲いていた。


アケビの雌花
ムベに比べて柱頭の数が多い。全部実ったらすごいことだ。
アケビの種類については昨年の記事 アケビの花 を参照。


アケビの雄花
大きな雌花に囲まれるように小さな雄花が群れている。


シロバナアケビ(アケビ科)
3月に小石川植物園で見たもので、まだ蕾だった。

揺れ合いて

2007-04-16 14:19:37 | 歳時記


        揺れ合いて        
            
背丈くらべ
                  
桜草        (弦四朗)



泉の森の湿地に咲いていた。      
日本桜草(サクラソウ科)かどうかは、はっきりしない。
          


よく見るプリムラ・マラコイデス(西洋桜草)や
近所の公園で増えているプリムラ・ポリアンサは外国から来た仲間だ。        
            



黄色いのは珍しい

2007-04-15 11:41:06 | 近所

近くの児童公園の道路際に咲いていた黄色い花は初めて見たものだ。
茎を触ると四角いしシソ科の花のように思ったが、名前は分からない。


ツルオドリコソウ(シソ科)ラミウム
シソ科で黄色い花を頼りに検索するとエルサレムサージなどが出てきたが、
ぴったりしない。
日を置いてオドリコソウで調べてみて、ようやく分かった。
どうやらラミウムという名前でピンクや白の花も親しまれているらしい。


斑入りの葉が面白く、つる性で横に広がるのでグラウンドカバーにも良いのだろう。


マグノリア・イエローバード(モクレン科)
黄色いオドリコソウも珍しいが、モクレンにも黄色の花が咲く


マグノリアはモクレン類ということのようで、
近くに咲いていたシデコブシとシベの様子なども似ている。


シデコブシ(モクレン科)

レンゲとツメクサ

2007-04-14 20:55:12 | 近所

レンゲ(マメ科)
市民の森の入り口で、レンゲが咲いていた。


最近は一面のレンゲ畑の光景を見ることは少なくなった。


シロツメクサ(マメ科)
畑の脇で、今年はじめてのツメクサを見た。


レンゲと同じマメ科の草でも、ツメクサはこれから旺盛になる。

樹上の花、地上の鳥

2007-04-13 22:04:59 | 近所

ナシ(バラ科)
前回に続いて近所の木の花たちだが、
今回は実が食べられるものを取り上げる。


この梨の木は単独でのびのびしているが付近の何ヶ所かの梨園では、
背がもう少し低く枝を横に伸ばしてある。


セイヨウザイフリボク(バラ科)アメリカザイフリボク
6月に真っ赤な実が出来てジューンベリーと呼ばれる。


カリン(バラ科)
この花の姿から想像できないコロンとした大きな実がなる。
カリン酒などにすると喉に優しいというのだが、昨年は手に入れそこなった。


スモモ(バラ科)
こうしてみると、バラ科には果実が多い。


カリンやスモモを撮りに行って、
ふと横を見ると派手な鳥が歩いている。
近づこうと動くと向こうも動く。


キジの雄で間違いないだろうと思う。
かなり前に近所で雉の声を聞いたことはあったが、
桜並木の海軍道路から遠くない場所にまだ残っていたのだ。

木の花も賑やかに

2007-04-13 09:17:32 | 近所

この3日ほど草花が続いたが、
4月も中旬になると木の花もどんどん開花してにぎやかだ。
アオキ、ツツジ、クヌギ、ニワトコ、アケビ、ハナズオウ、カラタチに
ナシ、カリンなど枚挙にいとまがない。
近所で見たいくつかをとりあげてみる。


シャクナゲ(ツツジ科)
先日も載せたが、こちらのシャクナゲも見事な木なので撮ってきた。


遠くからも目立つ、背が高い桃の花。


キクモモ(バラ科)
近くで見ると、花びらの形がキクのように細い。


サクラ・ウコン?(バラ科)
少し前にヤドリギを見たお寺の境内には桜の木が何本もある。
その中で、このサクラは色合いが珍しい。


八重で黄緑色、確信はないがウコン(鬱金)でいいのかな。
京都では桜は左近なのだが・・・

スミレの仲間

2007-04-12 08:45:12 | 近所

これは私の周りではポピュラーなタチツボスミレだ。
どういうわけかスミレそのものは近所で見られない。
スミレの仲間も種類が多いので網羅するのは無理だが、
我が家や近所で何種類か見られた。


ニオイスミレ(スミレ科)
妻の友人から頂いて、一輪だけ咲いた。


匂いスミレの名前の通り花に近づくと良い香りがした。
ヨーロッパ原産らしいが和の匂いだった。
ニオイタチツボスミレというのもあるらしいが詳しくは知らない。

紛らわしいことに、ニョイスミレというのがある。


ツボスミレ(スミレ科) 別名ニョイスミレ
泉の森の湿地に咲いていたツボスミレの別名は、
匂いでなくて如意。
葉の形状が僧の持つ仏具の如意に似ているからだそうだ。


白い花びらに紫がかった模様が入っている。
 

タチツボスミレ(スミレ科)立ち坪菫
ツボ(坪)は庭の意味で、どこにでも見られるということらしい。
たしかにタチツボスミレは、どこにも咲いている。


シロバナタチツボスミレ(スミレ科)
市民の森にはタチツボスミレが無数に咲いているが、
そんな中の一部の場所に白い色のが見られた。


花びらが白く距だけが紫色のものはオトメスミレと呼ぶそうだが、
ここのは全体に薄紫が残る白色で微妙な種類だ。


アカネスミレ(スミレ科)
市民の森を突き抜けた道端でタチツボスミレと違う色が目に入った。
側弁の内側に白い毛が見られたのでアカネスミレと推定した。

そのうち他の種類も見つけたいものだ。

筆竜胆

2007-04-11 08:37:36 | 近所

車道から一歩入った市民の森の草地に、
1輪から数輪まとまったものまで、たくさんの青紫の花を見つけた。


フデリンドウ(リンドウ科)
直径は6mmぐらいから2cm近いものまでさまざま。
フデリンドウとは蕾が筆の形に似ているゆえの名前らしい。


花弁の先端は五裂し、その間に副片がある。
雌シベの柱頭は2裂して、まわりに5本の雄シベがある。


写真を撮っていて、少し目を離している間に花が閉じてしまった。
日当たりの良い場所で咲き、夕方や暗いときには花弁をすぼめるようだ。

ヒトリシズカ

2007-04-10 07:56:37 | 近所

庭のセンリョウの新芽が出てきた。


市民の森では10cmほどの草の茎先が葉に包まれていた。


ヒトリシズカ(センリョウ科)
葉が開くとヒトリシズカの白い花が現れる。
花弁の無い花の様子や対生する葉の感じがセンリョウに似ている。


中には一人静かでなく寄り添っているのも見られる。
ただし、フタリシズカは別にある。


虫の写真を付録にします。苦手の方はパスしてください。


市民の森の入り口で、きれいなカメムシがタンポポに群れていた。
タンポポとカメムシ
ヒメジュウジナガカメムシというものらしい。

山吹と・・

2007-04-09 08:55:58 | 近所

ヤマブキ(バラ科)
桜と競うように、林でも家々の庭でもヤマブキの黄色が目を惹く。


近所では八重も一重も同じぐらいの数が見られる。


シロヤマブキ(バラ科)
これもヤマブキの仲間だが、花弁は白くて4枚だ。


黄色い花弁で4枚のこれは・・・


ヤマブキソウ(ケシ科)
ヤマブキに似ているのでヤマブキソウと呼ばれる。
後ろに見えるムラサキケマンと同じケシ科の草花だ。


変異なのか花弁の枚数が多くて八重に見えるのもある。


サルトリイバラ

2007-04-08 06:38:43 | 近所

サルトリイバラ(ユリ科)猿捕茨 別名:サンキライ
昨日のユリノキはユリ科ではないが、このサルトリイバラはユリ科の木だ。
1月末に冬芽を見たが、近所で花が咲いた。 冬芽の様子 参照
雌雄異株だが内側3枚外側3枚の花被片はユリ科に見られるものだ。


雌花 メシベ柱頭は三裂している。
棘があり蔓が延びるので猿も捕まるというのだろうか。


雄花 オシベは6本。
サルトリイバラの葉を柏餅に使うともいうが、子供の頃どうだったかよく覚えていない。
ただカシワというのは、もともと柏に限らず
食物を盛るのに適する広くて厚い葉の総称だったらしい。



葉が細長くても

2007-04-07 08:56:38 | 近所

シャガ(アヤメ科)
今が盛りのシャガは、花弁の形も模様もなかなか凝った花だ。


泉の森のシャガには少しやせたような花があったが、何だろうか。
ヒメシャガというのは別にある。


スノーフレーク(ヒガンバナ科)スズランスイセン
細い葉がつく花にはアヤメ科、ヒガンバナ科、ユリ科などがあって、
混乱させられる。
なるほど水仙もヒガンバナの仲間だった。


ムスカリ(ユリ科)
ユリの仲間にも種類が豊富で葉の細いものがあるが、
鈴生りのムスカリの様子にはユリのイメージはない。


ハナニラ(ユリ科)
外3枚、内側3枚の花被片がはっきりしているハナニラは、
ユリの仲間だと納得できる。


ユリノキ(モクレン科)ハンテンボク
草花でもユリ科でもないけれど、花の形からユリノキと呼ばれるので、
一緒にしてみた。
新芽のときから半纏の形をしているのが面白い。

花海棠

2007-04-06 13:28:07 | 近所

ハナカイドウ(バラ科)海棠
我が家のハナカイドウが、ほぼ満開になった。


3月29日には、こんな状態。
屋根と木の間に作った蜘蛛の巣が目立っていた。


4月2日ごろに開花が始まり、留守にしている間に咲きそろったようだ。


強い風雨でこわれた蜘蛛の巣が、うっすらと残っている。

これらも、キンポウゲ科

2007-04-05 23:08:29 | 近所

泉の森の湿地にクレソンと思われるものが広がっている。
その手前に見える黄色い花。


ケキツネノボタン(キンポウゲ科)
キツネノボタンの仲間で茎などに産毛がある。
このあたりでは、ほとんどケキツネノボタンらしい。




セリバヒエンソウ(キンポウゲ科)
湿地の一番奥のほうにセリバヒエンソウが群れていた。
キンポウゲの仲間に良く見る芹葉。
飛燕草の名前の通り、なかなか華麗な花だ。