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ノダフジ(マメ科) 藤、野田藤
藤棚で長い花序を垂れ下がらせる姿に見とれる季節だ。
最近、この花の標準和名はノダフジということを知った。
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野田とは大阪市福島区の野田・玉川あたりのこと。
鎌倉時代から一帯にフジが広がっていて、江戸時代には「吉野の桜、野田の藤」と言われていた。
明治時代になって牧野富太郎博士が、
このあたりのフジを調べてヤマフジとは別種のノダフジと命名したそうだ。
その後は衰退していたが、地元の人々の努力でよみがえっているという。
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ヤマフジ(マメ科)
一方、この藤棚は紫も白も花の感じがノダフジとはちがう。
こちらは別種のヤマフジなのだ。
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一つ一つの花は大きくてクマンバチ(熊蜂)がよく似合う。
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しかし花序は長く垂れ下がるほどではなく、丸く感じることもある。
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ノダフジ ヤマフジ
ノダフジとヤマフジは蔓の巻き方が違う。
どちらを右巻きというのかは、植物だけでなく工学や日常の世界でも混乱する。
ノダフジは左腕を木の上に向かって巻きつけていくのと同じ。
ヤマフジのほうは右腕を巻きつけるのと同じ形と覚えればよさそうだ。
ぜんぶ「藤」で決めていましたが花の長さが違いますね。しかし関西の野田から始まったなんて嬉しいですね。
それも花魁を思わせる華やかさ惚れ惚れします。
右巻きと左巻きの妙もちゃんと覚えておきたいです。素晴らしい記事に感謝です。
白藤にクマン蜂、先日信ちゃんの病院へ行ったときたくさん飛んでいて怖かったです。
ノダフジとヤマフジ、ほんとに巻き方が逆になっていますね。
垂れ下がる長さの違いも分かります。ひとつひとつの花の大きさまで
違うのですね。
左右の巻きの向きの区別も何とか覚えられそうです。
ありがとうございます(^^)
クマンバチ、大きくて怖そうだけれど花に夢中で、撮っていてもこちらには見向きもしませんでしたよ。
京都はどこが藤の名所でしたかねえ。楽しんできてくださいね。
それにノダフジの歴史もわかって面白かったです。
こちらこそありがとうございました。
ノダフジと言うのですか、良くこの色の藤を目にしますが、大きさ、木の巻き方と微妙な違いがあるのですね。
ちょつと見ただけではとても見分けが付きません。
藤色が多いですがしろなど違う色も見られるようですね。
山藤は名前どおり垢抜けない姿なのがかえって魅力です。
ノダフジのノダは福島区の野田だったのですか。知りませんでした。
野田の玉川、今丁度良い時期ですね。
ヒマがあれば尋ねてみたいです。
春日神社あたりが中心のようですから、時間があったら見てきてくださいね。