「合いがけで~す」
店員さんは、僕が渡した食券の文字を読んで厨房に伝えた。
先日、用事があって横浜に出たついでにヨドバシに寄り、地下のレストラン街に。
「これが加賀カレー」というコピーにひかれてショーウインドーをのぞくと、カツ、エビフライ、ウインナー、目玉焼きが載った「ホームランカレー」(1000円)を発見。
これだ!と思い券売機のボタンを探したら、右上の角、そうお店のオススメといわれている位置に赤い囲みがあった。
「しょうが焼きとカレーの合いがけ」(800円)である。
気がついたら、押していた(笑)。
カレーはねっとりドロリ系。どこかで食べた味か。しょうが焼きは小さめの豚バラを使用し、これもどこかで食べたようなごく普通の味だった。
ただ、ポイントはキャベツの千切りですね。両方の具の橋渡しをするように、たっぷり盛られている。これが、さわやかでいい。バランスをとっている。
高めの800円は、横浜駅西口価格で仕方ないか。
お客はやはりヨドバシの客層そのままのように見える。若者から30代40代といったところ。女性の姿もポツポツ。
先割れスプーンでもりもり食べていると、場違いな着物姿の熟女が入ってきた。へ~、こんな所で、こんな人が一人でカレー食うんだ…と思って見ていたら、彼女から食券を受け取った店員さんが厨房に向かい大声でこう叫んだ。
「熟成!」
店名は『カレーの市民 アルバ』。ロダンのかぁ。