仕事の合間のおさぼり喫茶
私鉄沿線ぶらり途中下車
下町散歩のコーヒーブレイク
学生街の喫茶店
旅先で立ち寄った素敵なお店
休日は愛読書を持って
章ごとのタイトルだけを追っても魅力的。
即買いしてしまったのは『東京ふつうの喫茶店』(泉麻人著 平凡社刊 1500円)である(読んだのはけっこう前)。週刊ものの連載で“週一”の喫茶店通いをまとめたとある。
とにかく昭和や街に詳しい氏らしく、懐かしさ、そしてコーヒーの香りともに味わうことができる心地いい本だ。
最初は恐る恐るのぞき込むようなアプローチが、“素人”の僕たち同様で楽しい。その後しっかり取材を試みても、あまり深く入り込みすぎていない距離感もいい。
チェーン店ではないふつうの喫茶店が、いつまでもそこにあってほしい。ふつうの喫茶店がもっと増えてほしい。そう願わずにはいられない。
残念ながら、掲載されているお店で行ったことがあるのはこちらだけでした。
「山手線から見える気になる物件●アートコーヒー浜松町店」は僕も気になっていたので、スッキリでした。
そういえば、もう10年以上前、原宿あたりのカフェのテラスで取材されていた泉麻人さんを見かけたことがあったな。照れくさそうにハニカむ表情が、なんだか他人とは思えなかったんだよね(笑)