湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

大陸は霧の中

2010-07-08 18:23:53 | B食の道


以前から気になっていた『大陸』に足を踏み入れた。
平塚駅南口から歩いて数分というところ。見通しのよい角に立つ懐かしい佇まいの中華料理店だ。破れそうな暖簾がかかっている。

店内の赤いテーブルや柱がいかにも中華。薄暗さ、古さ、油のベタベタ感が日栄楼を思わせる。でも、これが昭和愛好家にとってはたまらない。テレビが置かれている神棚風の台をよく見ると小さなフラッグが立っていた。ところがあまりの油汚れに、それがベルマーレのものだとはすぐにわからなかったほどだ(笑)。


天女?が描かれた小あがりの壁が、なんとなく曇って見える。天井を見上げると、エアコンの吹き出し口からシューシューと音を立てるように水蒸気のような白いものが漏れている。そのせいかどうか、店内全体に靄がかかっているようにも見える。

そんな店内では白髪のお父さんが調理し、小さなお母さんが運んでくれる。頼んだのは「チャーハン大盛り」(600円)。このチャーハンからも、盛んに湯気が立ち上っている。この店の空気は、いったいどうなっているのだろう(笑)。
食べてみると、中華というより、食堂や洋食屋さんにある「焼きめし」ですね。チャーシュー、人参、ねぎ、ナルトといった具材が細かいのも独特。脂っこいところはやや気になるものの、よく炒められていて香ばしさもありおいしい。大盛りにしといて、よかった!


壁のメニューも懐かしい感じ。しかも、いつから書き直していないのか、どれもリーズナブルだ。なにしろ「特大ラーメン」が500円ですよ。
次は「しなちくそば」ですね。メンマじゃなくてシナチクっていうところが、またいかにも昭和です。




ホコリ紛れのショーケースも懐かしい。