湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

紅花も散っていった

2010-04-14 18:21:58 | B食の道


決して厚くはないけれど、1枚1枚をフライパンに並べて焼いて、丁寧にお皿に並べた。しかも、その肉には軽く下味をつけておいて、さらにあとでたっぷりタレをかけたような姿。なんだかとてもしっかりしたしょうが焼きだった。

平塚駅の近く、かつて八幡宮への参道だった通りにある『レストラン紅花』である。古くからあるお店で、この前はよく通るし、この本でも紹介されているのだが、実は今日初めて入った。

3~4のテーブル席と7~8程度のカウンター席という小さな店内。カウンター席といっても、向かいの厨房は衝立てでほとんど見えない造りだ。ただ、ジュージュー、ザッザッ、カタンカタンという響きと共に厨房の活気は伝わってくるのである。
メニューを見ると、3つの日替わりをはじめとする定食系、丼系、それにおつまみ系で構成されている。客の年齢層はかなり高く、しかも1杯やりにきている人も多い。実は以前、タバコを吸っている客の姿を外から見たことがあったのだ。このあたりが、僕の足を遠ざけていた理由でもある。
今日はガラガラのように見えたので、思い切って扉を開けてみた。しかし、やっぱりご飯を食べ終えた人がプハ~っと煙を吐き出した。ここは神奈川県受動喫煙防止条例の特別適応除外地域なのか(笑)。

しょうが焼きをその下に敷かれているキャベツと一緒に口に入れ、さらにそこへ白飯を押し込む。今日もその喜びをタップリ感じることができた。
だが、そんなささやかな僕の幸せも、タバコの煙で台無しである。タバコを吸う人は、食べる幸せというものを感じることはないのだろうか。それとも、食後の一服がそれ以上に旨いものなのだろうか。

「またよろしくお願いします」
丁寧に対応する店主の笑顔がまた素敵だった。
禁煙か(せめてランチタイムだけでも)、分煙(狭くて無理か)にしてもらえると、間違いなくリピーターになりたい店なんだけどね。