「やばい、今日ガイダンスだった」
そう息子が言い出したのが、午後1時10分。昼ごはんの洗いものをしていた時だ。
「1時50分からだって」
大学のガイダンスである。同じ大学に進学する友人が、息子がなかなか現れないので電話をくれたのだ（待ち合わせはしていなかったのだが）。
書類をよく読んでおけと口酸っぱく言っておいたのに…。
「夕べ読もうと思っていたら頭痛がして寝ちゃったんだ」
夕べかよ（笑）。
いや、怒ったり、あきれたりしている場合ではない。早く支度をするのだ。なに？提出する書類も書いていない？もう1ヶ月も前から忘れないうちに書いておけと言っていたのに…。
家を出たのは、もう1時20分過ぎだった。いつもは大人しく運転するのだが、今日ばかりは気合が入った。ブイブイいわせた（笑）。でも、こういうときに限って信号につかまるんだよね。流れが遅いと思ったら前の方に路線バスがいるじゃん。ん～…
「気持ち悪くなった…」
昼飯を食べた直後と、あまりの荒い運転に具合が悪くなったらしい。
信号待ちで気分転換に窓を開けると、横の焼肉屋から強烈な匂いが。
「やっぱり閉める」
田園地帯に差し掛かると、遠くに校舎が見えた。
また空気を入れ替えようと窓を開ける。こんどは肥やしの臭いだ。
二人で大笑いしてしまった。そのおかげか車酔いも治ってきたようだ。
そして、1時40分に到着。
「なんだ余裕だったね」
おいおい、よく考えてみよう！
友達が電話してくれたという幸運。
お父さんが失業中で（笑）、しかもちょうど家にいたという幸運。
そして、午前中に急な買い物で出た時にガソリンを入れておいた幸運もあった。実は、クルマのＥランプが点きっぱなしだったのだ。途中で入れていたらギリギリだったぞ。
もうカンベンして。ホントよろしくお願いしますよ。しっかりしてください。
こっちもなんだかどんどん過保護な親になっていくよ。
写真は大学近くのスーパーの屋上から。
下は、前回のリベンジで作った「ナスと豚肉のピリ辛炒め」。今回は具材、調味料とも完璧だったことと、ちょっぴりウデが上がった（笑）ことで上出来。子供達にも好評だった。見た目は、あんまり変わってないなぁ。いま見たらお皿も一緒だった（笑）
