独立行政法人国民生活センター 2022年3月24日公表
乳幼児による水で膨らむボール状の樹脂製玩具の誤飲に注意!
2021年6月から12カ月の約6カ月間に国民生活センターの「医師からの事故情報提供窓口」に
乳幼児が水で膨らむボール状の樹脂(高級水性樹脂)製玩具を誤飲して腸閉塞を起こし、
手術をしたという同種の事故が3件寄せられたため、同年12月23日に注意喚起を行いました。
その後、医療機関ネットワークにも、昨年12月に発生していた同様な事故情報が1件寄せられました。
これらの事故は、いずれも、膨らんだ高級水性樹脂製品により
小腸において腸閉塞を起こしたという点で共通しており、
当センターで2015年に公表した、インテリアやディスプレイ等に使用されていたものでも同様でした。
海外でも同様の事故は発生しており、死亡に至った事例も報告されております。
このような商品は、国内では現在でも雑貨店やインターネット通信販売等で販売されており、
市販されている水で膨らむボール状の樹脂製品7銘柄についてテスト等を行い、
事故の再発防止のため、あらためて消費者に注意喚起を行うこととしました。
医療機関ネットワークに寄せられた事故情報
浴室に保管していた水で膨らむボール状の樹脂玩具を、患児がいつの間にか持ち出して遊んでおり、
誤飲した可能性があった。その2日後に嘔吐の症状が現れ、その後も嘔吐と腹痛が持続し、
腸閉塞と診断されたが、原因は不明で、開腹手術の結果、回腸に異物と疑われる固まりが触知され、
腸の外からの圧迫により結腸まで誘導することができ、術後3日目に排出された。
テストの結果
腸液を想定した模擬液に浸漬したところ、胃液を想定した模擬液に浸漬したときよりも大きく膨らみ、
最も大きくなったものでは直径15mm程度のものが40mm近くになりました。
誤飲による腸閉塞のリスクに関する表示 具体的に記載されている銘柄はありませんでした
消費者へのアドバイス
〇水で膨らむ樹脂製品を誤飲すると、消化管内で膨らんで腸を閉塞し、開腹手術等が必要になることがあります。
対象年齢以上であっても、子どもが使用するときは保護者の監督下で行い、
子どもが容易に持ち出せない場所に保管しましょう。
〇水で膨らむ樹脂製品の誤飲に気づいたときや、その疑いがあるときは、直ちに医療機関を受診してください。
〇対象年齢未満の子どもがいるご家庭では、水で膨らむ樹脂製品の購入を控えることも検討してください。
事業者への要望
・水で膨らむ樹脂製品を玩具として販売しないことや、事後が発生したものにあっては、
販売したものの回収を検討するよう要望します
・万一、美伊豆で膨らむボール状の樹脂製品を小さな子どもが誤飲した場合でも、
腸閉塞などの重篤な事故にならないよう、商品設計等を見直すよう要望します。
・水で膨らむボール状の樹脂製品の子どもによる事故を未然に防止するため、誤飲した場合、
窒息や腸閉塞等の重篤な事故に至るリスクがあることが購入前の消費者に伝わるよう、
大きな文字で注意表示を行うよう要望します
インターネットショッピングモール運営事業者への協力依頼
・消費者および出品者に対し、水で膨らむ樹脂製品を誤飲した場合、窒息や腸閉塞等の重篤な
事故に至るリスクがあることについて、注意喚起するよう協力を依頼します
行政への要望
・水で膨らむ樹脂玩具による誤飲事故の再発防止のため、玩具として販売することの是非について
検討するよう要望します。
・水で膨らむ樹脂製品による事故の防止のため、誤飲等のリスクを消費者へ定期的、継続的に
注意喚起するよう要望します。
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「重篤な事故の報告によりテスト等を行い注意喚起する」
国民生活センターの役割がわかるものです。
前回の注意喚起のときには紹介しませんでしたが、
付ける前と付けた後の違いを見ると
口の中に簡単に入るだろうし、体の中でこんなにも大きく膨らむと痛いよね!と
簡単に想像できます。
他人事ではなく、自分事として注意したいものです👍
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乳幼児による水で膨らむボール状の樹脂製玩具の誤飲に注意!
2021年6月から12カ月の約6カ月間に国民生活センターの「医師からの事故情報提供窓口」に
乳幼児が水で膨らむボール状の樹脂(高級水性樹脂)製玩具を誤飲して腸閉塞を起こし、
手術をしたという同種の事故が3件寄せられたため、同年12月23日に注意喚起を行いました。
その後、医療機関ネットワークにも、昨年12月に発生していた同様な事故情報が1件寄せられました。
これらの事故は、いずれも、膨らんだ高級水性樹脂製品により
小腸において腸閉塞を起こしたという点で共通しており、
当センターで2015年に公表した、インテリアやディスプレイ等に使用されていたものでも同様でした。
海外でも同様の事故は発生しており、死亡に至った事例も報告されております。
このような商品は、国内では現在でも雑貨店やインターネット通信販売等で販売されており、
市販されている水で膨らむボール状の樹脂製品7銘柄についてテスト等を行い、
事故の再発防止のため、あらためて消費者に注意喚起を行うこととしました。
医療機関ネットワークに寄せられた事故情報
浴室に保管していた水で膨らむボール状の樹脂玩具を、患児がいつの間にか持ち出して遊んでおり、
誤飲した可能性があった。その2日後に嘔吐の症状が現れ、その後も嘔吐と腹痛が持続し、
腸閉塞と診断されたが、原因は不明で、開腹手術の結果、回腸に異物と疑われる固まりが触知され、
腸の外からの圧迫により結腸まで誘導することができ、術後3日目に排出された。
テストの結果
腸液を想定した模擬液に浸漬したところ、胃液を想定した模擬液に浸漬したときよりも大きく膨らみ、
最も大きくなったものでは直径15mm程度のものが40mm近くになりました。
誤飲による腸閉塞のリスクに関する表示 具体的に記載されている銘柄はありませんでした
消費者へのアドバイス
〇水で膨らむ樹脂製品を誤飲すると、消化管内で膨らんで腸を閉塞し、開腹手術等が必要になることがあります。
対象年齢以上であっても、子どもが使用するときは保護者の監督下で行い、
子どもが容易に持ち出せない場所に保管しましょう。
〇水で膨らむ樹脂製品の誤飲に気づいたときや、その疑いがあるときは、直ちに医療機関を受診してください。
〇対象年齢未満の子どもがいるご家庭では、水で膨らむ樹脂製品の購入を控えることも検討してください。
事業者への要望
・水で膨らむ樹脂製品を玩具として販売しないことや、事後が発生したものにあっては、
販売したものの回収を検討するよう要望します
・万一、美伊豆で膨らむボール状の樹脂製品を小さな子どもが誤飲した場合でも、
腸閉塞などの重篤な事故にならないよう、商品設計等を見直すよう要望します。
・水で膨らむボール状の樹脂製品の子どもによる事故を未然に防止するため、誤飲した場合、
窒息や腸閉塞等の重篤な事故に至るリスクがあることが購入前の消費者に伝わるよう、
大きな文字で注意表示を行うよう要望します
インターネットショッピングモール運営事業者への協力依頼
・消費者および出品者に対し、水で膨らむ樹脂製品を誤飲した場合、窒息や腸閉塞等の重篤な
事故に至るリスクがあることについて、注意喚起するよう協力を依頼します
行政への要望
・水で膨らむ樹脂玩具による誤飲事故の再発防止のため、玩具として販売することの是非について
検討するよう要望します。
・水で膨らむ樹脂製品による事故の防止のため、誤飲等のリスクを消費者へ定期的、継続的に
注意喚起するよう要望します。
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「重篤な事故の報告によりテスト等を行い注意喚起する」
国民生活センターの役割がわかるものです。
前回の注意喚起のときには紹介しませんでしたが、
付ける前と付けた後の違いを見ると
口の中に簡単に入るだろうし、体の中でこんなにも大きく膨らむと痛いよね!と
簡単に想像できます。
他人事ではなく、自分事として注意したいものです👍
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