西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

位置情報だけ公表したって、あかんでしょ?求められる&必要性の高い情報も含めて、オープンすべきです!

2019-07-08 09:16:22 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

最近、自治体の業務改善分野で、いわゆるAIの存在感がどんどん増しています。
というわけで、その分野について勉強するべく、そのものずばりのタイトル「AI自治体」を読了。
なので今日は、この本に書かれていたことに関連して思ったことをば。
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他にも色々あったのですが、私が個人的に気になった話の一つが
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●札幌市では、保育園の施設情報や空き情報を機械判読しやすい形で公開した(←いわゆるオープンデータ化)
●これにより民間事業者が、保育園の所在地・開園時間や空き情報をマップ上で一元的に確認できるサービスを提供できるようになった
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●これを受けて、札幌市では地域の課題を「コード(コンピュータ上に書かれたプログラム)によって解決していこうとするコミュニティCode For Sapporoがデータを活用して「さっぽろ保育園マップ」を作成した
 ⇒認可・認可外保育園がマップ上に表示され、利用者はマップ上のアイコンをクリックするだけで開園時間や空き情報を確認できるようになった
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というもの。
だって、これって以前ブログで紹介した大阪市のシステムと、むちゃくちゃ似ているんですもの。
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【ご参照】
保育所の空き状況を、リアルタイムで伝えること。これも子供が通える場所を探す保護者にとって、重要な支援策だと思うわけで。@2019年6月のブログ

で、これを読んで気になったのが、同じ取り組みを、西宮市で民間の方々がしようと思った場合できるのか?ということ。
が結論、西宮では無理なようなんですよね。
というのも、西宮では公開されているデータが圧倒的に少ないから。

西宮市HPには『総務省が推進しております、「オープンデータ戦略」に基づき、 西宮市ではオープンデータの公開に積極的に取り組んでおります。』と記載されており、オープンデータをまとめたサイトも存在します。
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【ご参照】
http://opendata.nishi.or.jp/opendata/


でも、これの「子育て情報」を見ても『市内にある「市立」の保育所の情報』しか載っていないんですよね。
いやいや、民間の情報も上げなきゃダメでしょうよ...
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しかも『市内にある「市立」の保育所の情報』で掲載されているのは、保育所の名前と住所&位置情報だけ。
う~ん…

そもそも、国は「オープンデータの公開とその利活用を促進することを目的とし、政府として公開を推奨するデータと、そのデータの作成にあたり準拠すべきルールやフォーマット等を取りまとめた」「推奨データセット」を示しています。
で、その中には電話番号・FAX番号・収容人員(←この通りの表現となっています)・開始時間・終了時間や利用可能曜日などが含まれているんですよね。
当然、本来であれば西宮市も、推奨データセットに則って、データを公開しなければなりません。
にも拘らず、本市では、そういうデータの多くは示されていないということになります。
これでは到底、「オープンデータの公開に積極的に取り組んでおります」とは言えないと思うんですよね。


札幌市で行われている取組は民間主導のものであり、「同じようにデータをオープンしたら、西宮市でも自動的に同じ取り組みが進む!」というようなものではありません。
でも、そうした環境を作ることは、これからの行政の重要な役割だと思っています。
そういう意味で、まずは最低限、国が示している「推奨データセット」に基づいてデータを開示すること。
そして、その次の段階では、利用者からの意見・要望を吸い上げる仕組みを作り、それを柔軟に反映していくこと。
ここらへんが、本市にとって重要な取組になってくるのだと思います。
かつてはIT先進市として名をはせた西宮市として、是非とも積極的に取り組んで頂きたいところですね。
もちろん及ばずながら、私も意見・提案など、行ってまいります!

今日で6月議会も終わり。
しっかり頑張ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。



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